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こんにちは。一人旅大好き!旅先での人とのふれあいを渇望するひとり好きの人好き、Sekkiです。
高校時代によく遊びに来ていた静岡県東部の中心都市・沼津。
30年ぶりに再訪すると、高校時代には気づいていなかった沼津の魅力に気づきました。
今回は、沼津一人旅で偶然出会った「我入道(がにゅうどう)の渡し船」をご紹介します。
偶然の出会い
沼津港から港大橋を渡ると、港とはまた違った漁師まちの雰囲気を味わえると聞いたので、徒歩で向こう岸に渡ることにしました。
さらにその先には「沼津御用邸」があり、今回はそこまで徒歩で向かって帰りはバスを使う予定でした。
沼津港の賑わいとは対照的に、ひっそりと落ち着いた雰囲気。
ただ、高い堤防に遮られて水辺をなかなか感じられません。
所々、壁がくり抜かれているところから、何やら話し声が聞こえます。
覗いてみると、楽しそうにおしゃべりされているお三方が。
写真を撮らせてください、というと「どこから来たの?」と、会話が始まる。今日は市外の人が多いなぁ、と。
お二人は「我入道の渡し船」の船頭さんで、お一方はこの地区の方でした。
「これに乗りなよ、向こう岸まで行って市内まで行くよ。100円」
大変魅力的な話ですが、こちらは御用邸まで行くつもり。
最終便はいつかと聞くと「15時(15分後)が最後だよ、乗ってきなよ。貸切だよ。何事も経験 etc…」
迷った末、乗船することにしました。「御用邸は逃げないからねぇ」と。笑
船の向こうに見える小高い丘が気になり、乗船までに行く時間はありそうだったので向かうことに。
堤防のヘリを歩いていきなよ、とご親切にガイドしていただき、「待ってるからねー!」念押しの言葉を背に歩いていきます。
釣りを楽しむ家族を横目に進みます。丘にはお不動さんがありました。
後から丘に登ると見晴らしが良いと聞き、時間切れになってしまい残念。また来よう。
いざ渡し船へ
急いで戻ると、渡し船には3人が乗船していました。
地元のご家族で、中心地から帰りはお散歩して帰る、とのこと。素敵な土曜の午後の過ごし方です。
向こう岸に向けて出発。思ったよりもずっとずっと風が心地よい。
対岸で、お二人連れを乗せて6名で中心地へ向かいます。
船の上ではお母さんと色々おしゃべり。
駅前の大通りをひたすら沼津港まで歩き、港大橋を渡り、渡しまで歩いてきたことを話すと、次は狩野川沿いを歩くといいと教えてもらいました。
その手があったか、次回の課題にいたします、と茶目っ気を加えてお返事。
また、「この我入道の渡しがなるべく長く続いてほしい。冬の間はないけれど、夏もとても気持ち良いですよ」など住んでいる方のお気持ちが聞け、旅程を変えたのは正解だったなぁと感じます。
こういう偶然の出会いを大切に、臨機応変に予定を組み替えられるのも一人旅の魅力です。
次の旅につながる一言をいただき帰路へ
あゆみ橋でお礼を言って下船。
「今度御用邸に行くときもこれに乗っていきなよ」と、次につながる一言を地元の方からもらうのは、いつでも嬉しいものです。
今回の旅は思わぬ形で終わりましたが、沼津港という主要な見どころの周辺をじっくり堪能する満足感のある行程でした。
住宅地を通り抜け、普通の生活を垣間見ながら歩き回ることも一人旅ならではですね。
「沼津御用邸」は未訪問のスポット。
次回は渡し船で教えてもらった「おすすめ行程」をフル活用して、御用邸にたどり着きたいと思います。
そして「観光以上 暮らし未満の旅」とは何か?についてもお伝えしますね。