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60代になってから一人旅に目覚めました。ソロトリのYukoです。
これまでの旅行は家族と楽しむためのものだったけど、これからは自分のための旅をしたい!
大好きな山や電車を中心に、自分のための旅(一人旅)を楽しんでいます。
長年ずっと行ってみたいと願っていた「尾瀬」へ、ついに行ってきました!
念願の尾瀬ハイキングがどのようになったのか、くわしくお伝えします。
尾瀬ヶ原か。 尾瀬沼か。
尾瀬には、大きく分けて、「尾瀬ヶ原」と「尾瀬沼」があり、どちらも行ってみたかった場所です。
よくみる「尾瀬らしい風景」が広がるのが尾瀬ヶ原で、初心者でも比較的アクセスしやすいのが特徴です。
初めての尾瀬だったので、まずは尾瀬ヶ原に行こうとツアーに申し込んでいました。
ところが人数が集まらず申し込んでいたツアーが催行中止に・・・
そこで思い切ってガイドさんと行くことに決めました。
そして、せっかくガイドさんと行くならと、より難易度の高い「尾瀬沼」に挑戦することに!
シニア&尾瀬初心者の私にとっては大きな挑戦でした。
しかし、このチャンスを逃して来年にしたら、またひとつ歳をとってしまう。
日々筋トレや運動をし、体力作りの努力はしているので自分を信じてのチャレンジです。
尾瀬ハイキングガイドへ依頼
尾瀬ハイキングガイドをネットで見つけ(→リンク)、メールで問合せをしたところ、「ガイド1名につきガイド代が23,000円と交通費3,000円が必要になります。お一人だと負担が多いので、検討の上ご連絡をお待ちしております。」と回答がありました。
確かに一人だと割高ですが、このチャンスを絶対に逃したくない・・・!
一人でも行きたいが、台風が心配なので4〜5日前に最終決定したいと連絡したところ、ガイドを手配しておくと連絡をいただきました。
天気等でのキャンセルは3日前までなら無料とのことでした。とっても良心的ですね。
出発前にガイドさんとこまめにメールで連絡がとれたのも、安心感がありよかったです。
いざ、尾瀬沼ハイキングへ!
私は2泊3日の一人旅で尾瀬を訪れました。
1日目に東京から移動し、尾瀬エリアの宿に宿泊し、2日目の朝から尾瀬沼へハイキングします。
8:10ガイドさんと大清水のバス停で待ち合わせ

宿の方に、大清水のバス停まで送っていただくと、ガイドさんが待っていてくださいました。
ちょうど8時の乗り合いバスが出て行ってしまったタイミングだったので、軽く準備運動をしつつ、8時30分の便の出発を待ちました。
8:30大清水をバスで出発
バスの車内で、ガイドさんに「熊が怖いです・・・」とお話しすると、尾瀬の熊はツキノワグマで1mくらいと小さいから大丈夫ですよとのこと。
とはいえ遭遇するのは極力ご遠慮したい・・・
ちなみに熊がよくいるのは、大清水から一ノ瀬の間とのことでした。
この区間を歩こうかとも考えていた自分の認識の甘さを痛感しました。
今回の尾瀬沼ハイキングの行程は一ノ瀬から大江湿原まで、往復約10㎞の道のりです。
一ノ瀬から三平峠まで約2㎞、高低差300mの登り道で、その後は三平下まで下り、その先は平たんな尾瀬沼沿いの道になります。
8:50一ノ瀬からハイキング開始
幸い雨は降っていないですが、前日までの雨の影響か、川のようになっている所や、じゅくじゅくの所も場所もあり、登山靴で来て本当によかった・・・
滑るところもあるし、急登もあり、登山気分全開です。
熊の気配があるようで、くま鈴をつけましょうとガイドさんに声をかけてもらい、持参したくま鈴をつけました。
道に枝やどんぐりの帽子が落ちているところが、熊が食べた跡で、たぶん今朝食べたのでしょうとのこと。(ひぃ・・・)
私とガイドさん以外に周りには人はおらず、静かで気持ちよく歩けました。
ただし、その分私たちを警戒して鳴いているらしい鹿の声もよく聞こえ、一人だったらさぞ怖かっただろうなぁ、と思いました。

9:20岩清水でひと休み
山道を頑張って登っていくと岩清水に到着!ここでひと休みします。
岩清水の水は慣れない人が飲むとお腹を壊すこともあるそうなので、顔を洗うだけにしました。冷たくて気持ちよかったです。
岩清水には元々は大きな岩があり、そこから水が湧いていたが、道路工事でこの岩を砕いてしまったとのこと。
それを見た平野長靖さんが、反対運動の先頭に立たれ、昭和47年に道路工事が中止されました。
岩清水のすぐ近くまで道路ができていたそうです。
多くの方々の努力の末に、尾瀬の自然が守られたことに感謝です。
ひと休みのおかげで元気を取り戻し、また登り始めます。
途中で至仏山(しぶつさん)が見えますよ、と教えてもらいました。
至仏山を見えるとは思ってなかったので、嬉しい驚き!

木道の横に少し広くなっているところがありました。木道工事のためにヘリコプターから材料の木材をおろしたり、古い木材を吊り上げる所だそうです。
尾瀬の木道の整備は、東京電力と群馬県、福島県が行っているそうで、三平峠への道もちょうど補修工事中。
木道の新しい木も、古い木道もヘリコプターで運ぶけれど、とても重くて大変な作業だそうです。
新しい木道部分はとても歩きやすく、工事してくださる方々に感謝しつつ歩きました。

10:10「三平峠」に到着
ガイドさんの後ろを慎重に歩いて、三平峠に無事到着!
予定では10時40分到着だったけれど10時すぎに到着できました。
ガイドさんに、これだけ歩けたら燧ケ岳(ひうちがたけ)は難しいけど、至仏山のツアーなら大丈夫ですよと言ってもらい嬉しかったです。
少し休憩して三平下まで下ると、いよいよ尾瀬沼のシンボル、燧ケ岳が目の前に。
大江湿原の3本カラマツや、大江湿原が草紅葉になっている様子も見えて大興奮です。

11:00大江湿原を散策〜昼食
予定より少し早く、疲れもほとんどなく昼食ポイントに着いたので、大江湿原まで散策してから昼食する予定に変更しました。
念願の草紅葉の中をゆっくり歩き、燧ケ岳の景色と大江湿原の散策を楽しみます。
花のシーズンは終わってしまったけれど、小さく咲いている花や実をみつけてはガイドさんが説明してくださり、可愛い花を存分に楽しみました。


散策を楽しんだ後は、尾瀬沼ビジターセンター近くの尾瀬沼と燧ケ岳の見えるテラスで、宿で作ってもらったおにぎりの弁当で昼食タイムです。

食後には、3年前にリニューアルオープンした尾瀬沼ビジターセンターを見学しました。
尾瀬のなりたちの動画を見て、尾瀬の地形がよく分かり楽しかったです。
12:30一ノ瀬に向けて出発
13時前に三平下の尾瀬沼休憩所に戻ってきたら、行きにはあいていた売店が「本日終了」になっていました。
立ち寄りたい方は、営業時間に注意が必要です。
帰り道も途中までは調子よく歩いていたのですが、段々とひざに痛みがでてきたので、気をつけながら下りました。
もうすぐ一ノ瀬に着くというころには、足がガクガクに。体力の限界が近づいていました。
この日は10キロほど歩きましたが、最後の下りが一番辛かったです。
もっと足腰を鍛えなければと痛感しました。
15:00一ノ瀬を出発
予定よりも早く下山できたので、15時の乗り合いバスに乗車し宿へもどりました。
温泉で疲れ果てた足をゆっくりさすり、夕食と地ビール一本で早々に寝てしまいました。
本当に楽しかったけど、疲れた〜
尾瀬ハイキングにかかった費用
- ハイキングガイド(交通費含む) 26,000円
- 宿泊費:2泊3日(4食&弁当つき) 22,550円
宿泊した宿、尾瀬へのアクセス方法やおすすめの持ち物は、前回記事にまとめています。
60代で挑戦!ガイドさんと行く尾瀬沼ハイキング
ガイドさんと登山するのは初めての経験でしたが、安心感があるのはもちろん、道中色々と教えてもらえ、本当に良い時間を過ごせました。
初心者の方も、ガイドさんと一緒なら安心して尾瀬ハイキングを楽しめますよ。
60代になってからの挑戦でしたが、美しい自然と達成感を味わえた素晴らしい体験でした。
年齢を重ねても、新しい挑戦をすることの大切さを実感した旅となりました。