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ひとりで海外まで飛んじゃうくらい一人旅が大好きな西門です。
高層ビルが立ち並び、コンクリートジャングルとも呼ばれる東京。
しかし、そんな東京にも心癒される庭園がいくつかあります。
その一つが、浜松町駅からすぐの場所にある「旧芝離宮恩賜庭園」です。
高層ビルに囲まれた場所にひっそりと佇むその姿は、「こんなところにこんな素敵な庭園が!?」と誰もが驚く、都会のオアシス。
今回は、そんな旧芝離宮恩賜庭園について紹介します。
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目次
旧芝離宮恩賜庭園

旧芝離宮恩賜庭園は、江戸初期の大名庭園の一つで、池を中心とした回遊式泉水庭園として造られました。区画や石の配置に細心の注意が払われた、優美な庭園です。
この土地は、もともと海でした。明暦年間(1655~1658年)に海面を埋め立てた後、4代将軍・徳川家綱から老中・大久保忠朝に下賜され、忠朝が屋敷と共に庭園を造営したとされています。
その後、所有者は幾度か変遷し、幕末には紀州徳川家の芝御屋敷に、明治4年には有栖川宮家の所有となりました。その後、宮内省が買い上げ「芝離宮」となり、昭和54年6月には文化財保護法による国の「名勝」に指定されています。
約4.2万平方メートルの園内には、クロマツ、サツキ、サクラ、フジなどの植物が巧みに配され、四季折々の表情を見せてくれます。
旧芝離宮恩賜庭園へのアクセス
旧芝離宮恩賜庭園は、JR浜松町駅北口から徒歩1分という抜群のアクセスを誇ります。
【主要アクセス】
・「浜松町」駅(JR線)北口から徒歩1分
・「大門」駅(都営大江戸線・浅草線)B2出口から徒歩3分
・「竹芝」駅(ゆりかもめ)から徒歩10分
複数の駅からアクセスできますが、浜松町駅からのルートが最も便利で分かりやすいでしょう。
旧芝離宮恩賜庭園での「縮景」の楽しみ方

都会の喧騒を忘れさせてくれる旧芝離宮恩賜庭園は、四季折々で異なる表情を見せてくれます。この庭園を深く楽しむなら、庭園内にある「縮景(しゅっけい)」を探すのもおすすめです。
縮景とは、各地の名所や風景を、縮小化して箱庭のように取り込む庭園技法の一つです。遠く離れた名所の風景を、小さなスケールで表現することで、その場所にいながらにして様々な景色を楽しめるようにしているのです。
旧芝離宮恩賜庭園では、「西湖の堤」や「大山」、「中島」といった縮景スポットを見ることができます。それでは、これらの見どころを詳しく紹介していきましょう。
1.中国の西湖を模した「西湖の堤」

庭園の中心となる約9,000平米の「大泉水」にかかる「西湖の堤」。これは、中国・杭州の西湖にある、北宋時代の詩人・蘇東坡が築いた堤を模して作られたものです。
小石川後楽園など他の大名庭園にも西湖堤は見られますが、旧芝離宮のものは特に端正で美しいと評価されています。
この「西湖の堤」は実際に歩くことができます。「ここを昔の大名たちが歩いたのかもしれない…」なんて想像しながら渡るのも、乙な楽しみ方ですよ。
2.庭園で最も高い場所「大山」

庭園内で最も高い築山(人工の山)が「大山」です。頂上には展望台が設けられており、ここは旧芝離宮を上から一望できる唯一のスポットとなっています。
庭園内には大山以外にも多くの築山があります。もともと海を埋め立てた平坦な土地であったため、築山を造ることで地形に変化をつけたのでしょう。
実際に大山から下を眺めてみると、庭園全体が本当に箱庭のように見えてきて、とても楽しいのでおすすめです。
3.池の中央に佇む「中島」

「中島」は、「大泉水」の中央に浮かぶ島です。「西湖の堤」と「八ツ橋」の間に位置し、園内の景観の中心となっています。
この島の最大の見どころは、中国の伝説にある不老不死の地、仙人の住む霊山「蓬莱山」を表現した石組。ぜひチェックしてみてくださいね。
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駅から1分で楽しめる庭園!自分の好きな縮景を見つけよう!
旧芝離宮で時間が止まったような景色に癒されよう!
こぢんまりとした広さの庭園ながら、あちこちで縮景を楽しめる旧芝離宮恩賜庭園。
一歩足を踏み入れると、かつての大名たちが愛した景色が静かに広がり、まるで時が止まったような感覚になりました。
現代の高層ビル群を背景に浮かび上がる江戸の庭園美。この時空を超えた景観のコントラストもまた、旧芝離宮恩賜庭園ならではの魅力といえるでしょう。
みなさんも、この特別な空間で、新旧の景色が織りなす美しい風景をお楽しみください。

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