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ひとりで海外まで飛んじゃうくらい一人旅が大好きな西門です。
高層ビルが並ぶ都会の街中を散策するのが好きな私ですが、そんなコンクリートジャングルの中で自然に出会うとホッとするのです。
竹芝エリアにある「東京ポートシティ竹芝」は、地上40階、地下2階の高層ビル。
しかし、その2~6階には自然環境が配置された「ステップテラス」があり、縦に広がる緑を堪能できるとのこと。
気になったので、早速行ってみることにしました!
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目次
東京ポートシティ竹芝

東京ポートシティ竹芝は、東京都港区竹芝地区に2020年9月に開業した大型複合施設。
センサーやAIカメラを駆使した”スマートビル”として設計されており、飲食店やトイレの混雑状況がリアルタイムで確認できたり、オフィスフロアのエレベーターでは顔認証で行き先階が自動設定されたりと、最新のテクノロジーが随所に活かされています。
そんな最新鋭のビルには、意外にも豊かな自然環境が配置された「スキップテラス」があるんです。2~6階の南東側に階段状に広がるこのテラスには、もち米や野菜の無農薬栽培、養蜂などが行われる「竹芝新八景」が設けられています。
東京ポートシティ竹芝へのアクセス
東京ポートシティ竹芝へは、浜松町駅、竹芝駅、大門駅の3つの駅からアクセスできます。
<浜松町駅から>
JR山手線・京浜東北線・東京モノレール「浜松町」駅 徒歩4分
<竹芝駅から>
ゆりかもめ「竹芝」駅 西口 徒歩2分
<大門駅から>
都営地下鉄浅草線・大江戸線「大門」駅 B1・B2出口 徒歩5分
どの駅からも徒歩5分圏内でアクセスできるのが魅力的です。新幹線からお越しの場合は、浜松町駅の利用がおすすめですよ。
竹芝にひろがる里山的風景「竹芝新八景」

「竹芝新八景」は、東京ポートシティ竹芝の2~6階にある里山のような景観を楽しめる階段状のテラスです。
「空・蜂・水田・菜園・香・水・島・雨」の8つの景を展開しており、生物とのふれあいや農体験などを通して、環境教育や環境負荷の低減に取り組んでいます。
8つの景について知れば、きっと東京ポートシティ竹芝の訪問が、より一層楽しみになりますよ。
1.4階テラス「水田の景」「菜園の景」「香の景」

4階テラスには、「水田の景」「菜園の景」「香の景」が広がります。
「水田の景」には、広さ145平方メートルの水田を設置。実った稲は、近隣の保育園児や入居テナント関係者、住居棟の住民たちが参加するイベントで稲刈りを楽しんでいるそうです。
「菜園の景」では、エディブルフラワーやきゅうり、ピーマン、トマト、なすなどの野菜やフルーツを栽培。収穫した野菜は、調理・試食ワークショップを通じて、育てる喜びと共に味わいも堪能できます。
「香の景」では、ミントやマジョラム、マロウ、ローズマリーなど、さまざまなハーブを育てています。これらのハーブは、アロマ体験などのイベントを通して楽しむことができます。
2.5階テラス「蜂の景」

実は、東京ポートシティ竹芝ではハチミツが採れるんです!
5階テラスの巣箱が設置された「蜂の景」では、計3万から4万匹ほどのミツバチが暮らしています。年間の採蜜量は最大で170kgにも及ぶそうです。
竹芝のある港区では、街路樹に農薬を使用していないため、ミツバチにとって安全な環境なんです。また、上空を飛ぶミツバチは地上を歩く人々と動線が交差しないため、共生が可能になっています。
都会はミツバチにとっては暮らしやすい場所なのかもしれません。意外な発見です。
3.3階テラス「水の景」と「島の景」

3階テラスには「水の景」と「島の景」が広がります。
「水の景」では、水中と陸地の水辺を一体的に作り、より自然に近い風景を再現した水槽「アクアテラリウム」で小さな生態系を表現しています。多摩川中流域に生息する日本在来の小魚たちが泳ぐ様子や、水槽内で営まれる自然界の窒素循環を間近で観察できます。
「島の景」には、伊豆諸島や小笠原諸島の産物である観葉植物などを壁面菜園として展示。近くには、これらの島々へ向かうフェリーが発着する「竹芝客船ターミナル」があり、温暖多雨な島々の特徴的な植物を身近に感じられる空間となっています。
4.1階南側「雨の景」

一時的に雨水を貯留し、地下へ浸透させる”レインガーデン”としての機能を持つのが、1階にある「雨の景」です。
この区画にはさまざまな樹木が植えられているほか、くぼ地状の場所には「抗火石」という火山岩の軽石が敷き詰められています。このくぼ地に一時的に雨水が貯まり、少しずつ地中へと浸透していく仕組みとなっています。
さらに、地下にある800立方メートルの水槽や、テラスに盛られた土、植物の根によって600立方メートルの雨水を保つことができ、ビル全体で1400立方メートルの雨水の貯水が可能です。
このように東京ポートシティ竹芝は、集中豪雨時の雨水を一時的に溜めて道路の冠水を防ぐ機能も備えた、ビル全体が”グリーンインフラ”とも言える存在といえるでしょう。
5.5、8、10、12階「空の景」

5、8、10、12階の「空の景」には、人目が届きにくい場所に巣箱が設置されています。
猛禽類の営巣地が減少している中で、都市部で課題となっている猛禽類と人が共生できる環境の回復と調和を目指して実施されました。
猛禽類であるハヤブサなどは、産卵時期に崖や岩だなに巣を作る習性があるため、都心部のビル壁面は、自然界での崖と似た環境を提供することができるのです。
「東京ポートシティ竹芝」へいくならTripQuestにチャレンジ!
お気に入りの竹芝新八景は「空・蜂・水田・菜園・香・水・島・雨」のどれ?
「竹芝新八景」を回って自分の好みの場所を見つけて!
里山的風景を楽しめる「竹芝新八景」を擁する東京ポートシティ竹芝。
都会的な高層ビルの中に水田や菜園、アクアテラリウムなど、さまざまな自然との触れ合いの場があり、都市と自然の共生を目指す姿勢が印象的でした。
ぜひ「竹芝新八景」のそれぞれの特徴を知って、東京ポートシティ竹芝を訪れてみてください。きっと新しい都市の在り方を感じられますよ。

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