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関東平野西方に位置する狭山丘陵は、東京都と埼玉県にまたがる緑豊かな丘陵地帯です。東西11km、南北4km、総面積約3,500ヘクタールに及ぶその姿は、都市部に浮かぶ「緑の島」と呼ばれています。
都立狭山自然公園には6つの公園が点在し、そのひとつが東村山市と東大和市にまたがる「狭山公園」です。
都内にいながら里山の風景を堪能できる狭山公園をご紹介します。
狭山公園
武蔵野の里山の自然が色濃く残る狭山公園。東側には都民の水がめ、多摩湖(村山貯水池)の堰堤が迫力ある姿を見せています。
園内は縦に長く、芝生広場、ススキ原っぱ、池、森とグラデーションのように環境が移り変わります。
“狭山丘陵の玄関口”として、都市部からのアクセスの良さを活かし、来訪者を丘陵の奥へと誘い、豊かな自然を体感してもらう役割を担っているのです。
毎年11月には丘陵の魅力を発信する「SAYAMA HILLS DAY」が開催され、その他にも「さやまKIDS DAY」「パークヨガ」など、広大な敷地を活かした多彩なイベントが実施されています。

狭山公園へのアクセス
西武多摩湖線「多摩湖駅」から徒歩約3分でアクセスできます。駐車場も完備していますが、駐車場は18時で閉まってしまうのでご注意ください。
自然を守り育てる「レンジャー」のおすすめスポット
狭山公園には、自然を守り、その魅力を伝える「レンジャー」が常駐しています。彼らは園内のパトロール、生き物や植物の観察記録、各年齢層向けのガイドプログラムの実施など、多岐にわたる活動を行っています。近年増加するナラ枯れ対策とその後の管理計画も、レンジャーたちの重要な任務となっています。
狭山公園の里山風景を楽しめるのは、レンジャーのおかげなのです。
公園のことを知り尽くしたレンジャーに、狭山公園のおすすめスポットを教えてもらいました!

1.水辺の生態系を育む「宅部池」
園内中央部にある宅部池は、地元では親しみを込めて「たっちゃん池」と呼ばれています。かつて生息していた外来種の鯉やブラックバスは、日本の伝統的な池の管理方法である「かいぼり」を3度実施することで除去されました。かいぼりとは、池の水をくみ出して泥をさらい、魚などの生物を獲り、天日に干す作業です。
その結果、モクズガニやクロダハゼなどの在来生物や、大変希少な絶滅危惧種「ミゾフラスコモ」の生育が確認されました。さらに、希少な野鳥であるカイツブリの営巣も見られるようになり、日本古来の生態系が着実に復活しています。

2.見晴らし台「日だまりの丘」
太陽広場の高台に位置する「日だまりの丘」は、子どもたちで結成された「キッズレンジャー」が名付け親となった展望スポットです。以前は雑木林に囲まれていましたが、整備により見晴らしが良くなり、狭山丘陵本来の姿であるアカマツ林の回復が進められています。

丘の周りでは、キッズレンジャーたちが毎年笹刈りを行い、若々しいアカマツの成長を見守っています。彼らの地道な保全活動により、この丘がアカマツでいっぱいになる日も、そう遠くないかもしれません。


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日だまりの丘へ向かって、お気に入りのアカマツの赤ちゃんを見つけよう!
みんなで守り育てる、狭山の風景
東京都心から程近い場所に残る貴重な里山、狭山公園。その美しい風景の背後には、レンジャーをはじめとする多くの人々の地道な保全活動があります。
そんな想いに思いを馳せながら、都会の喧騒を離れ、ゆっくりと自然を感じてみてはいかがでしょうか。

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