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こんにちは、台湾在住7年を突破しましたゆうです。
日本にも節句がありますが、台湾にも同じく色々な節句があります。
今回はそんな節句の一つ、中秋節についてご紹介します。
さすがグルメの国台湾だなと思わせる食満載の節句です。
お月見の習慣は日本と同じ
中秋節といえば、日本語でも同じく中秋の名月がありますね。
中秋の名月がみられる日は、両国共にもちろん同じ日です。
中国語では、同じ漢字を書いて中秋節(チョンチォジエ)と呼びます。
日本では9月の満月の日というイメージかもしれませんが、これは旧暦(太陰暦)の8月15日です。
台湾ではこの日は貴重な祝日となり、学校や会社は休みになります。
日本ではお月見に何をするの?ということをよく聞かれます。
地域差があるかもしれませんが、私の故郷では月見団子とススキを窓際に置き、月と一緒に眺めていました。
おばあちゃんには、「昔はお団子じゃなくて里芋を準備していた」という話も聞いたことがあります。
それを台湾の方にお話すると、「ススキ!?なんで!?」と言われます。
同じ節句なのに国を跨げば大きな違いがあるのですね。
台湾の中秋節グルメ3選
1.焼肉
なんで?という感じですよね。
どうやら、「お月見をしながら焼肉を楽しもう」という焼肉のたれのテレビCMから火が付き、中秋節と言えば焼肉!となっています。
最近は取り締まりが厳しくなり、台北の公道でのバーベキューを見かける機会は減りました。
コロナの影響で規制されたこともありましたが、中秋節が近づくと通りはバーベキューをしている人だらけになります。
地域によっては、半月くらいは毎日いいにおいが漂っていると言っても過言ではないかもしれません。
台湾のバーベキューでいいなぁと思うのは、サンドイッチ用のトーストを準備しておいて肉を巻いて食べること。
特に子供にはサンドイッチ感覚で食べやすくお腹も膨れるので、日本でもぜひ取り入れてみてください。
2.月餅
名前に「月」が付いている月餅(ユェビン)
その名の通り、中秋節の時期にたくさん売られています。
様々な種類があり、黑餡や緑豆餡、タロイモ餡等の他に、中心に卵の黄身が入ったもの、ロウソン(乾燥させた肉フレーク)が入ったものなど様々です。
お中元のようなイメージで、中秋節にお世話になった人や取引先に、月餅を贈る習慣もあります。
古くは、秘密文書をやり取りするために月餅の中に包んで贈ったという歴史的な起源があるそうです。
最近では月餅だけでなく、月餅を形どったアイスクリーム、月餅とは全く関係ないギフトを贈ること(そしてもらうこと)も増えてきました。
台湾のスターバックスやハーゲンダッツにも、この時期だけ月餅のギフトが売られているので、ちょうど中秋節前後に来た方はチェックしてみてください。
その他、色々な店で中秋節限定の割引やメニューなど、イベントモード一色になります。
3.文旦
台湾では中秋節が近づくと、多くの文旦が売られています。
ちょうど文旦の旬が中秋節頃だということなのですが、中国語で文旦は「柚子(ヨウズ)」といい、子供に加護があるという意味の「佑子」と同字発音なので、縁起がいいとされています。
文旦をバナナの様に向いて頭にかぶったり、ハロウィンのカボチャのようなイメージで文旦アートを楽しんだりもします。
文旦の皮を洗剤作り洗剤作りに活用したり、蚊よけのためにおいておく等、この時期に欠かせないフルーツとなっています。
焼肉や月餅の後にあっさりした文旦を食べるのもいいですね。
月を指さしちゃいけない!?
中秋節とは関係ありませんが、台湾では月を指さしてはいけないという迷信があります。
その理由は、月を指さすと耳を切り落とされてしまうからだそうです。
人を指さすことは失礼だとされているため、月にいるウサギや昔いると信じられていた月の人に失礼だということだそう。
日本ではそんなこと聞いたことないというと驚かれます。
逆に台湾では、日本の雷様におへそを取られるというのは初耳で、「なにそれ~(笑い)誰も嵐の日にわざわざおへそ出さないよ」と言われてしまいました。
色んな文化があるものですね。
街全体が節句モードになるのが台湾の魅力
中秋節が近づくと、焼肉・月餅・文旦と、街全体がいよいよ中秋節が来るなぁという雰囲気になります。
個人的には、お腹いっぱいになる節句です。
中秋節当日には、旧暦15日ということで色々なところでお参りも行われています。
中には、爆竹や花火に遭遇することもあるかもしれません。
節句を盛大に祝っているところを見ると、どこか懐かしさを感じます。
中秋節の時期に台湾にきたなら、ぜひ楽しんで下さいね。
この記事が、あなたの台湾一人旅のきっかけになれば嬉しいです。