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北海道

JR北海道全線制覇の乗り鉄おすすめ「特急おおぞら号」根室本線の旅

北海道に移住して6年、JR北海道全路線を2度完乗している九州人ライターです。

これまでに、北海道鉄道ひとり旅について、函館本線や室蘭本線の旅の楽しみ方について記事を書かせていただきましたが、今回はその第3弾!

根室本線を走る「特別急行おおぞら号」の旅についてご紹介します!

※尚、特別急行おおぞら号は、函館本線~千歳線~石勝線~根室本線を経由していることから、今回は根室本線に限定せず、札幌~釧路間の全域にわたってご紹介します。

 

根室本線について

根室本線は、滝川駅~根室駅を結ぶ全長443.8㎞の北海道を代表する路線です。

根室本線

沿線には産炭地として栄えた芦別や観光地として名高い富良野、十勝地方の主要都市である帯広を通り、道東の主要都市である釧路を経由し、北海道の東の果て根室まで全線非電化の単線路線です。

1966年10月1日には狩勝峠を超えていた旧線が廃止となり、トンネルを通る新線へと線路が付け替えられました。

廃止となった旧線の狩勝峠には、日本三大車窓の一つが存在していました。現在はS字大カーブ築堤や橋梁、隧道などの鉄道施設群が2003年(平成15年)に土木学会推奨土木遺産に選定されています。

また、廃止となった区間は全国的にも珍しい、鉄道事故の実験線として活用されていた時期があります。

廃止後の新内駅 – 新得駅間は1967年(昭和42年)~1979年(昭和54年)の間、鉄道事故の原因究明やその対策に関する実験を行う通称・狩勝実験線として使われ、レールにわざと狂いを生じさせ実際に列車を脱線させることで、そのメカニズムの解明などをしていました。

現在は実験線としての役目も終えて、観光地として存在感を示しています。

滝川~新得間は1981年の石勝線開通に伴い、特別急行おおぞら号等の優等列車が通らなくなってしまったことからローカル色の強い路線へと姿を変えました。現在でも、かつての第ぢ動脈路線であった名残を感じることはできる物の、実態としては完全なローカル線となっています。

最後に、根室本線の末端区間である釧路~根室間は、正式名称は根室本線ですが、”花咲線”の愛称で親しまれています。原野を走るローカル線という印象で、観光客にも人気の路線となっています。

花咲線の終点根室駅は日本最東端の有人駅、その一つ手前の東根室駅は日本最東端の駅として知られています。

現在、根室本線を走っている優等列車は、札幌~釧路間を特急おおぞら号、札幌~帯広間を特急とかち号の2種類の特急列車が走っています。

 

特別急行おおぞら号について

特別急行おおぞら号は、札幌~釧路を結んでいるJR北海道の特別急行列車です。

特急おおぞら キハ283系制御付き振り子式気動車

特急おおぞら キハ283系制御付き振り子式気動車

ここまでの、「特別急行」という言葉をたくさん使っていますが、一般的に特急と呼ばれている名称は、正式には「特別急行」ということをご存じだったでしょうか?

JR北海道の駅アナウンス等では、「特別急行おおぞら〇号」といったように、正式名称でアナウンスされています。

札幌~釧路の営業距離348.5㎞を平均所要時間4時間13分かけて走破している特別急行列車です。使用されている車両はキハ283系とキハ261系1000代の2種類です。

まず、おおぞら号について説明すると、1961年(昭和36年)に登場した北海道初の特急列車です。登場当初の運行区間は函館~旭川となっており、途中停車駅は東室蘭、苫小牧、札幌でした。

その後、滝川で分割するカタチで旭川行きと釧路行きの2系統となり、その後細かく運行系統を変えながら、最終的に札幌~釧路間の運行に落ち着きました。

1997年からキハ283系振り子式特急気動車が導入されたことで”スーパーおおぞら”が誕生し、札幌釧路間を最速3時間35分で結び、丘珠空港~釧路空港間の航空機路線を撤退させてしまうほどのスピードを誇っていました。

しかし、2011年5月27日に発生した石勝線列車脱線火災事故を受けて、キハ283系の最高速度は時速130㎞から時速110㎞に減速され、スピードより安全を最優先としたことにより、所要時間は約4時間となっています。

現在は、旧型車両の置き換えが完了していることから”スーパー”の名が外れ、”おおぞら”のみの愛称となっています。

 

旅の始まりは札幌駅。乗車前の楽しみは”立ち食いそば”

北海道の玄関口である札幌駅。

ひときわ目立つJRタワーと壁のようにそびえたつ駅ビルに圧倒されます。

北海道一の都市札幌の玄関口”札幌駅”

北海道一の都市札幌の玄関口”札幌駅”

改札口の電光掲示板に「特別急行おおぞら〇〇号 釧路」の文字を見ると、これから約350㎞離れた釧路までの長い旅路に気持ちがワクワクしてきます。

改札を通り、札幌駅のホームへ上がると食欲をそそられる香りが漂っています。

札幌駅の5・6番ホームと7・8番ホームには立ち食いそばのお店が営業しています!

札幌駅ホームにある立ち食いそば処

札幌駅ホームにある立ち食いそば処

早い!安い!うまい!三拍子そろった旅のお供とも言えるホームでの立ち食いそば。

いつ食べても美味しいわけですが、冬の寒さ厳しい時期に熱々のそばをすすると格別の美味しさです。

ダシの香りに誘われると、食べないわけにはいきません!

ダシの香りに誘われると、食べないわけにはいきません!

約4時間の長旅に備え、乗車前に腹ごしらえをしておくことをおススメします。

※早朝は開いていないことがあるので注意

 

特別急行”おおぞら”に乗車!

札幌駅のホームに入線してきた特急おおぞら1号は、札幌6:48分の発車。

特急おおぞら1号 6:48 釧路 列車番号は4001D

特急おおぞら1号 6:48 釧路 列車番号は4001D

使用される車両はキハ283系制御付き振り子式特急気動車。

制御付き振り子式とは、車両に路線情報を記憶させておき、カーブに差し掛かる手前から徐々に車体を傾け始め、カーブに入ると遠心力により最大傾斜6度の角度で車体を傾けることで高速でカーブを通過できる仕組みです。カーブを通過し終わる手前から徐々に傾斜を戻し、直線区間に向けてスムーズな車体の動きを制御するものです。

特急おおぞら キハ283系制御付き振り子式気動車

特急おおぞら キハ283系制御付き振り子式気動車

国鉄時代に開発された自然振り子式は、カーブの遠心力だけで車体を傾けることから、人間の感覚とズレが生じやすく、乗り心地の悪さから気分を悪くする人が続出。

制御振り子式とすることで、自然振り子式に比べると大幅な改善となっています。

そこに、自己操舵機構と呼ばれる特殊な構造により、カーブを通過する際に車の前輪のようなイメージで車輪がレールに沿って進行方向に曲がるようになっており、車輪に掛かる負担を軽減することができ、スムーズな走行性能を確保することができる仕組みとなっています。

振り子車両ならではの特殊な構造の台車。そこに自己操舵機能の特殊なリンクも見える。

振り子車両ならではの特殊な構造の台車。そこに自己操舵機能の特殊なリンクも見える。

制御付き自然振り子に自己操舵機構、さらに330PSのエンジンを1両当たり2台搭載していること、限りなく重心を低くするために屋根上には何も搭載されていないことなど、当時のJR北海道の本気度を感じる車両です。

登場から24年経過していますが、それでもこの車両以上の性能を有した特急気動車は存在していないことから、いかにすごい車両だったかが分かります。

LED表示で一目でわかる車両の乗車口案内

LED表示で一目でわかる車両の乗車口案内

まだ人気の少ない札幌駅構内に力強いディーゼルエンジンのアイドリングが響き渡り、乗車する人々が足早に車内へと吸い込まれていく。

前照灯をつけて、出発の時を待つ(写真はスーパーおおぞら時代のもの)

前照灯をつけて、出発の時を待つ(写真はスーパーおおぞら時代のもの)

特急おおぞら1号は定刻6:48にエンジンの唸りを上げながら札幌駅を発車しました。

日高山脈を貫く!石勝線で一気に道東方面へ駆け抜ける!

札幌を出ると、南千歳までは快速エアポートと共に千歳線の電化路線を走ります。電車が主力の路線でも、気動車特急はその存在感を示しながら力走しています。

南千歳からは千歳線から分岐し、石勝線に入ります。

石勝線は南千歳~新得を結ぶ路線で1981年に開通した(追分~新夕張間は1892年に開業した夕張線)比較的新しい路線で、これまでの根室本線(滝川~新得)に変わって道央と道東を結ぶ幹線としての機能を有している路線です。

日本鉄道建設公団により主要幹線として建設されたことから、路盤は強化されていたり高架橋やトンネルが多用されており、北海道にとって重要な路線として位置づけられていることが感じ取れます。特に、新夕張~新得間の完全な新線区間は、新得駅すぐの所に踏切が一か所あるだけで、その他は全て道路と立体交差となっていることも特徴です。

石勝線の特徴ともいえる”スノーシェルター”

石勝線の特徴ともいえる”スノーシェルター”

山間部を走る単線非電化路線でありながら、高速走行が可能な石勝線。

南千歳駅には、石勝線の起点であることを示す”0キロ標”が設置されています。

南千歳駅のホームにある石勝線の0キロ標

南千歳駅のホームにある石勝線の0キロ標

石勝線区間の詳細もご紹介したいのですが、石勝線の話だけでも記事が書けるほどのボリュームがありますので、今回は石勝線はワープして、新得から先の根室本線をメインにさせていただきます。

 

そばの産地新得で駅そばを堪能!新得は北海道の重心地!?

石勝線と根室本線の分岐・合流駅となる新得。

根室本線は滝川~富良野~新得~帯広~釧路~根室を結ぶ路線ですが、2016年の8月31日に上陸した台風10号の被害により、新得~東鹿越間が不通となっており、現在でもバス代行輸送が続いています。

不通となっている区間は、JR北海道の「単独では維持困難線区」に指定されていることから、路線復旧よりバス転換への方針を自治体に提案している状況です。

不通となっている区間にある「落合駅」

不通となっている区間にある「落合駅」

このままでは根室本線が分断され途切れてしまう可能性が高くなっています。

今回はあまり触れませんが、鉄道による存続が決まることを願ってやみません。

根室本線の現状について触れましたが、特急おおぞら号の旅に戻ります。

特急おおぞら号の根室本線の旅は、新得~釧路にかけての区間となります。

新得駅外観 左手には新得~東鹿越間を結ぶ列車代行バスが停車している

新得駅外観 左手には新得~東鹿越間を結ぶ列車代行バスが停車している

新得駅はローカル列車の起点となる駅であることから、乗り継ぎの普通列車としてキハ40系が停車していたり、留置線に佇んでいたりしています。

新得駅で特急おおぞら号の先行を待つ根室本線普通列車キハ40系

新得駅で特急おおぞら号の先行を待つ根室本線普通列車キハ40系

新得はそばの産地であることから、新得駅の駅舎内には立ち食いそばのお店が入っています。立ち食いそばとは言え、その美味しさは格別です!

新得駅舎内にある立ち食いそば店

新得駅舎内にある立ち食いそば店

私はかしわそばをいただきましたが、そばは田舎そばといった感じでそばの風味と食べ応えがあり、さらにダシのきいたおつゆと甘めに味付けされたかしわ(鶏肉)の味が絡んで箸がどんどん進みます。

そばの産地の駅で食べる一杯は、味も気持ちも格別に美味しく感じます。

 

 

 

かしわそば 440円 麺が太めの田舎そばで食べ応えあり!

かしわそば 440円 麺が太めの田舎そばで食べ応えあり!

また、駅周辺にはそば店がいくつかありますので、お時間のある方は新得駅で途中下車して、そばを楽しんでみるのもいいかもしれません。

 

 

 

 

 

お昼時には列車利用のお客さんに混じって地元の方も!

お昼時には列車利用のお客さんに混じって地元の方も!

 

駅を降りると「北海道の重心地」と書かれたモニュメントが建っているのを見つけました。

そこに書いてある文を読んでみると、平成5年に当時の建設省 国土地理院が北海道の重心が新得町に存在していることを発表したとのことで、それを記念して町内小学生からデザインを募集して建立したものがこのモニュメントである旨が書かれていました。

重心がどこなのかということを考えたことがなかったのですが、北海道は一つの島であることから、重心という考え方もあるんだなと感じさせられました。

重心は目に見えるものではないので何とも表現しづらいですが、新得町の特徴ということで認識しておきたいと思います。

北海道の重新地、新得町 モニュメント

北海道の重新地、新得町 モニュメント

十勝のグルメ・スイーツ王国!帯広

新得を出た列車は、石勝線とは打って変わって平坦な十勝平野をひた走ります。

十勝地方の主要としてである帯広駅に到着。

特急おおぞら号は札幌~釧路を走りますが、札幌~帯広を走っている特急とかち号も存在しており、帯広はその終点駅となることから、帯広から先の釧路までの優等列車はおおぞら号のみとなります。

帯広駅に到着

帯広駅に到着

帯広駅は根室本線の中でも数少ない高架駅で、キレイで洗練されたデザインは非電化路線であることを忘れてしまいそうになるくらいです。

駅前には温度計が設置されていますので、冬に訪れた方はぜひ温度を確認して見てください。

帯広は十勝地方を代表する都市ですが、全国的には帯広というより、十勝の名が浸透しているのではないでしょうか。

洗練された外観の帯広駅 駅前の温度計、10月のある日の気温

洗練された外観の帯広駅 駅前の温度計、10月のある日の気温

帯広は十勝地方の玄関口という位置づけであり、十勝の拠点となる街です。

六花亭本店で頂いたスイーツの数々

六花亭本店で頂いたスイーツの数々

そんな帯広にのグルメの街としても有名で、特にスイーツ王国と呼ばれるほどの地域であることから、マルセイバターサンドで有名な六花亭や、三方六やあんバタサンなどで有名な柳月、スイートポテトが大人気のクランベリーなど、全国的にも有名なお菓子メーカーの本店が名を連ねているのです。

 

 

 

 

インデアンカレー かつ後乗せ

インデアンカレー かつ後乗せ

その他、地域に根付いたグルメとして”インデアンカレー”もあります。帯広の家庭では、インデアンに鍋を持ち込んでルーを持ち帰ることが当たり前となっており、お店で様子を見ていると、鍋を片手にやってきたお客さんが「10人前ください」と言った感じで、大量のインデアンカレーを鍋に入れて持ち帰る様子を見ることができます。

 

 

 

豚丼の有名店”とん田”の豚丼(バラ肉)

豚丼の有名店”とん田”の豚丼(バラ肉)

さらに、十勝名物と言えば”豚丼”です。

北海道に開拓でやってきた人々が、うなぎの蒲焼をイメージして作ったのが始まりと言われているグルメで、炭火で焼いた肉厚の豚肉を甘辛のタレにくぐらせて熱々ご飯の上にのっけていただく。

イメージしただけでよだれが出てきてしまいます!

細かい話をするとまだまだたくさんありますが、少し例を挙げただけでもこれだけのグルメが帯広にはありますし、お店によって様々な特徴がありますので、ぜひ帯広の街を散策し、お気に入りのグルメ・お店を見つけてみてください!

特急おおぞらから唯一海が見える区間!根室本線 厚内~古瀬の太平洋の絶景!

帯広を出た特急おおぞらは、ワインで有名な池田に停車した後、田舎の風景を見ながら沿岸部に向かって右に左に車体を揺らしながら突き進んでいきます。

田舎の景色にウトウトしていると、突然目の前に現れてくるのが太平洋です!

特急おおぞらの乗車区間で唯一海を見ることができるのがこの区間です!

特急おおぞらの車窓から望む太平洋

特急おおぞらの車窓から望む太平洋

札幌から乗車されている方は進行方向右側に見えますので、左側に座っている人は見逃さないようご注意ください!

線路が海岸に近い距離に敷設されていることから、海を独り占めしているような気分になれます。

札幌を出て3時間以上、海という存在を忘れかけてた時にこの景色が見えたということは、特急おおぞらの旅も終盤。終着の釧路はもうすぐです。

果てしなく続く水平線と青空 この海を見たら釧路は近い!

果てしなく続く水平線と青空 この海を見たら釧路は近い!

観光と漁業と石炭。道東の中心都市、釧路!

特急おおぞらの終着駅である釧路は、釧路湿原国立公園や阿寒摩周国立公園を有する世界的に見ても有名な観光都市です。

かつては漁獲量も日本一を誇っていましたが、近年は漁獲量が減少したことでかつてほどの賑わいは無くなってしまいました。

主要産業の一つでもあった炭鉱は、2002年に閉山した太平洋炭礦を引き継いだ釧路コールマインが現在でも日本でい唯一の坑内掘りによる採掘を継続していますが、産業としての存在感はなく、技術系継承や必要最低限といった印象となり、かつての華やかさは失われてしまっています。

太平洋炭礦を引き継いだ釧路コールマイン

太平洋炭礦を引き継いだ釧路コールマイン

それに加えて人口減少にも歯止めがかからず、道東の主要として道東一の人口を維持してきましたが、2021年に入ってからは人口が帯広と逆転する状態になっています。

と、現在の状況をお話しすると暗くなってしまう話題が多いのが事実ですが、道東=釧路のイメージと存在感は健在であり、釧路空港から関空・成田を結ぶLCCが就航したり、高速道路も延伸したりと、新たな面で魅力を発信し続けています。

石炭列車も2019年に運行終了

石炭列車も2019年に運行終了

そんな釧路を終着駅として、特急おおぞらは長年にわたり運行し続けています。

釧路駅到着前には、車窓左手にJR北海道の道東地区で活躍する車両のメンテナンス基地である釧路運輸車両所を見ることができ、運が良ければSLの姿を見ることができるかもしれません。

釧路への想いを馳せていると、特急おおぞら号は国鉄時代に建てられた道内で現存する唯一の民衆駅である釧路駅の1番線に到着です。

JR北海道 釧路運輸車両所

JR北海道 釧路運輸車両所

根室本線は釧路から先、根室まで通称花咲線として続いていますが、今回の特急おおぞら号の旅では釧路駅が終点です。

釧路駅に到着した 特急おおぞら キハ283系特急気動車

釧路駅に到着した 特急おおぞら キハ283系特急気動車

特急おおぞら号に乗車する際のポイント

■車内販売はありません!飲食物は必ず事前に購入を!

特急おおぞら号には車内販売の営業がありません。また、途中駅で下車して何か購入するような時間もありません。

買い物を忘れてしまうと、約4時間もの間飲まず食わずとなってしまいますので、必ず事前に購入しておきましょう。

 

特に、内地から訪れた方などは新千歳空港から南千歳に移動し、南千歳駅から乗車される事と思います。列車に乗れば何とかなる!と思われている方が多いように感じられますが、乗ってしまってはどうしようもなくなってしまいます。

 

■途中駅で列車から降りての買い物や写真撮影は控えましょう!

JR北海道の特急列車の特徴として、停車駅でのドア開放時間が短い事があります。

車内放送でも「停車時間は僅かです」と言われるように、ドアが開いてから閉じるまでの 時間が非常に短いです。

途中の駅で下車して飲み物や食べ物を買おう、記念撮影をしようなどとしていては、ドアが閉まってしまいホームに取り残されてしまいます。(過去にそうなっている人を何人も見てきました)

くれぐれもお気を付けください!

 

■海の景色を楽しむための座席選び!

 絶景ポイントとしてご紹介した根室本線 厚内~古瀬間の太平洋の車窓を楽しむのであれば、

  •  札幌発は進行方向右側
  •  釧路発は進行方向左側

 となります。

 座席指定を取られる場合は、座席表等を見て指定されることをおススメします。

■キハ283系とキハ261系1000代

 特急おおぞら号に使用されている車両は二種類あります。

特急おおぞら キハ283系制御付き振り子式気動車

キハ283系制御付き振り子式気動車

キハ261系1000代特急気動車

キハ261系1000代特急気動車

キハ283系は長年スーパーおおぞらとして活躍し、スーパーおおぞら=キハ283系というイメージが定着しているほどの車両です。

しかし、車両老朽化と後継のキハ261系1000代の導入が進んだことから、2022年3月をもって特急おおぞらの運用から引退することが発表されています。

キハ261系1000代は、JR北海道の気動車特急の標準仕様として増備が続けられ、全道にその勢力を拡大しています。

現在はどちらの車両に乗るかを選ぶことができる状況であるだけに、時間が許すのであればじっくり選んでみてはいかがでしょうか。

最後に

道内初の特急列車として走り続けている特急おおぞら号。

時代も人も変わったとしても、札幌を釧路を結ぶ役割は今も昔も変わりません。

北海道にお越しの際は「特急おおぞら」の旅をお楽しみください!

 

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