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こんにちは。山と鉄道が大好きなソロトリメンバーのユウコです。
学生時代から山歩きが大好き、退職や子どもの巣立ちをきっかけに余裕ができてきた今日この頃、山熱が再び高まってきました。
群馬県の谷川岳は、小説や映画によく出てくる山で、昔から憧れの山!
ただ、関東からは「近くてよい山」だけど、私が住む大阪からは遠い…
何度か計画しようとしたけれど、時間的に厳しく諦めてきました。
谷川岳最寄りの土合駅を通る上越線は、平日は上下線とも一日5本しかなく、アクセスが難しい。
満喫できるかはお天気次第なので、安全をみて少なくとも2泊はしたい。
そんな想いでずっとチャンスをうかがっていました。
すると、ちょうど予定を空けられた平日の3日間に、狙っていた宿の空きを発見。
9月下旬なので紅葉には少し早く、天気もちょっと心配だけど、これはもう行くしかない!
この度、長年の夢を叶えてきました〜
この記事は、こんな方におすすめ!
- 登山初心者(orブランク長め)だけど、谷川岳にいってみたい
- 自分のペースで自然の中を歩くのが好き
- 入山届が不要な範囲で気軽に山を楽しみたい
- 車の運転はNG。公共交通機関で旅をしたい

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目次
谷川岳一人旅で5つの夢を叶える!
今回の谷川岳一人旅の目的は、長年抱いてきた5つの夢を叶えることでした。
1.憧れの「谷川岳」を拝みたい
谷川岳(たにがわだけ)は群馬県と新潟県の県境にある三国山脈の山です。
日本百名山の一つでもあります。
谷川岳の頂部は二峰に分かれており、それぞれ「トマの耳」「オキの耳」と呼ばれています。
小説や映画によく登場し、山好きの私にとっては昔から憧れの山でした。

2.日本三大岩壁の一つ「一ノ倉沢」に行きたい
谷川岳の一ノ倉沢(いちのくらさわ)は、穂高岳の屏風岩、剣岳の八ケ峰と並ぶ日本三大岩壁の一つ。
何万年もの歳月をかけて氷河に削り取られることで作られた絶壁です。
剣岳や穂高岳は麓まで登山をしないと見られませんが、一ノ倉沢は本格的な登山をしなくても、初心者でも拝める貴重な場所です。
そんなクライマーの憧れの場所、一ノ倉沢にいくのがずっと夢でした。

3.「日本一のモグラ駅」の階段を登りたい
土合駅の下りホームは地下トンネル内にあり、駅舎までの486段の階段(標高差約70m)が名物です。
巨大なトンネル状の地下空間が広がっており「日本一のモグラ駅」と呼ばれています。
鉄道ファンとして、いつか必ず行ってみたい場所の一つでした。

4.「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった」のトンネルを通りたい
ノーベル賞を受賞した文豪・川端康成の『雪国』の冒頭文
「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった」
このトンネルのモデルは群馬と新潟県にまたがる上越線の「清水トンネル」と言われています。
日本一(?!)有名なトンネルを通ってみたかったのです。

5.「ループ線」を通りたい
ループ線とは高低差の大きな線区で勾配を緩くするため、線路をループ状に一周させて勾配を克服する方法です。
土合駅〜湯檜曽(ゆびそ)駅間の上り線には「湯檜曽ループ線」があります。
土合に行くだけなら、上毛高原駅や水上駅からのバスが便利だけど、どうしても上越線に乗りたい!
車なしで谷川岳を堪能したいので、土合駅の近くの「土合山の家」に連泊し、2泊3日で行くことにしました。

谷川岳に初挑戦!2泊3日の一人旅スケジュール
今回の谷川岳旅のスケジュールはこのような感じでした。
1.谷川岳登山 1日目
- 大宮駅を朝9時に出発、水上駅で早めのランチ、13時半頃に土合駅着
- 日本一のモグラ駅の486段の階段を登る
- 一ノ倉沢へ1時間ほどハイキング
- 日本三大岩壁「一ノ倉沢」を独り占めし、バスで下山
- 土合駅近くのお宿「土合山の家」で宿泊
2.谷川岳登山 2日目
- 朝8時に宿を出発し、谷川岳ロープウェイで天神平へ
- 谷川岳の絶景ポイント「天神峠」へは徒歩とリフトで2往復!
- 午後は上越線を堪能すべく、越後湯沢へのショートトリップ♪
- 越後湯沢のカフェで一休み
- 上越線で土合へ、「雪国」のトンネルを通る
- 1日目と同じく「土合山の家」で宿泊
3.谷川岳登山 3日目
- 朝7時半に宿を出発、午前中にもう一度一ノ倉沢へハイキング
- 再び一ノ倉沢へ!ゆっくり堪能
- 初日はバスで帰ってきたけど、3日目は帰りもハイキング
- 昼頃、土合駅に到着
- 土合駅のカフェで一休み
- 最後のお楽しみ、上り線の湯檜曽ループ線を堪能しつつ、東京に戻る
詳しいタイムスケジュールは記事の最後で紹介します♪
谷川岳登山 準備編(初心者向け)
大学時代にワンダーフォゲル部に所属し登山を楽しんでいましたが、子供が生まれて以降、何十年も登山経験なし。 そんな登山初心者の私がどんな準備をして谷川岳登山に臨んだのかをご紹介します。
1.必要な装備とアイテムリスト
谷川岳登山に持って行ったもの
- 小さめのリュック(不要な荷物は宿に預けて身軽に)
- レインコート(寒い場合の防寒具としても)
- ビニール袋(雨の場合は行動しないつもりだったけど、念のため持ち歩く荷物はビニール袋に入れて濡れないように)
- スマホ充電用バッテリー(スマホで写真も撮るし、地図も見るので)
- 水(ペットボトル)
- 非常食(チョコレートとカロリーメイト)
- くま鈴
- 帽子
- タオル
- サングラス
持って行った方が良かったもの
- 紙の地図(PDFでGoogleドライブに保存し、圏外でもオフラインで見られるようにしておきましたが、紙でも用意した方がよかった)
- 登山靴
トレッキング用のウォーキングシューズでいきましたが、登山靴の方がよかったかもしれないと思う箇所もありました。
ただ、登山靴は重いし、ほとんどウォーキングシューズで問題ない場所だったので、悩ましいところですが…
2.登山初心者向け!体力づくり方法
私は普段から以下のようなことをしていて、効果があったように感じました。
- ジム(週1回、1時間のトレーニング)
- おうちで軽い筋トレ(おうちカーブス、週4日~5日を目標に)
- テニス(週1回はスクールで、地元のクラブでも時々)
- 普段からなるべく歩き、階段を登るように意識
体力面、実は不安でした…
ただ、土合駅の486段の階段を一気に登ることもでき、今回の旅を通して、まだ行けそうだと自信がつきました。
谷川岳の登山ルートごとの特徴と難易度
1.土合口駅〜天神峠(谷川岳ロープウェイ・天神峠リフト)
登山初心者おすすめ度 ★★★★★
所要時間:ロープウェイ約15分、リフト約7分
初心者の方にいちばんのおすすめはやはりこのルート!
ロープウェイとリフトを使えば簡単に谷川岳の絶景を望む天神峠に到着します。
日中は団体ツアーで混み合いがちなので、朝一など少し時間をずらすのがおすすめです。


2.天神平駅〜天神峠
登山初心者おすすめ度 ★★★
所要時間:約30分
初級コースとして紹介されていました。
最初は木道で歩きやすいですが、分岐を曲がってからは、かなり急な登り坂。
岩場や、岩がゴロゴロ転がっていて、大きな段差を登る必要なところもあり、エイヤッと気合いで登りました。
そこを越えると展望ポイントが現れ、しばらく進むと、天神峠のリフト乗り場(展望台)に到着しました。


3.天神峠〜天神平駅(天神平ぶらり散策ルート)
登山初心者おすすめ度 ★★
所要時間:約30分
ぶらり散策という名前がついた、ゲレンデをくだるコースです。
リフトでもう一往復するつもりだったので、徒歩で下ることに。
雨の後だったので、かなり滑りやすく、天気の悪いときにはおすすめできないコースでした。
登山道もかなり滑りやすい状態だったので、あまり自信のない方は、下りはリフトがよいと思います。


4.谷川岳山岳資料館〜一ノ倉沢(電気ガイドバス)
登山初心者おすすめ度 ★★★★★
所要時間:約20分
バスはとても便利ですが、予約不可なので必ず乗れるとは限りません。
乗れなかった場合は、次で紹介する「舗装されたバス道」を歩くのがおすすめです。


5.谷川岳山岳資料館〜(舗装されたバス道)〜一ノ倉沢
登山初心者おすすめ度 ★★★★★
所要時間:約60分
舗装された道なのでとても歩きやすいです。
団体ツアーで来た方が歩いていたのもこのルートなので、登山初心者の方にもおすすめです。

6.土合駅(土合橋)〜(新道・マチガ沢)〜一ノ倉沢
登山初心者おすすめ度 ★
所要時間:約60分
このルートは登山初心者の方にはおすすめしません。
私も本来は行くつもりがなかったのに、間違えて行ってしまった…という感じです。


土合駅から「舗装されたバス道」に行くには、車道(トンネル)を行くか、土合橋を渡ってすぐの分岐で階段を登らないといけませんでした。
しかし、事前リサーチで地図を見ても、そこまでは分からず、行けば分かるだろうと思っていました。
右側の広い道が、いい感じで歩きやすそうだったので、つい惹かれてしまい、新道に入ってしまいました。
はじめはとても歩きやすい道で、気持ちよく歩いていたのですが、だんだん本格的な登山道らしくなってきて不安に。
もともとバス道を行くつもりだったので、マチガ沢を渡り、バス道へ戻ることに。
なかなか急な道で、木々の間で暗いし、時間も気になりつつ必死で登りました。



携帯は圏外だし、もし滑って足をくじいたりしたら大変なことになると、かなり緊張しながら歩く羽目に…
帰りのバスで、新道を歩いて来たと言ったらビックリされたし、登山経験は一応あり、と言うと「やっぱり…」という感じだったので、レアケースだったようです。
帰ってから調べてみたら、「一ノ倉沢からさらに先の芝倉沢まで足をのばすなら、しっかりとしたガイドがいるとより安心」と紹介されているのを見つけ、その通りだと思いました。
新道入口から少しだけ入って、最初の沢との合流地点までなら初心者でも安全に、滝や湯檜曽川の河原の雰囲気を存分に楽しめると思います。
谷川岳登山 初心者流の楽しみ方
1.自然の美しさを満喫するポイント
天気の具合をみつつ、臨機応変に谷川岳を満喫できるように2連泊することにしました。
入念なリサーチの結果、お宿は「土合山の家」を選びましたが、結果は大正解!
「山の家」といいつつ、しっかり温泉もあり、お食事も美味しい!
土合駅の裏に立地しているので、到着早々荷物を預けて身軽に動き回れたのもよかったです。


2.谷川岳登山の安全対策と注意点
一人旅で、初心者が安全に谷川岳の登山を楽しむなら、ガイドさんと一緒に楽しむのがいいでしょう。
私は、天気次第で臨機応変に予定を決めたり、憧れの場所をゆっくりしたかったので一人で行ってしまいましたが…
また、雨の後は増水し、道は滑りやすくなります。降雨時だけでなく、雨の後も登山靴で行く方が良かったです。
雪解けの時期は、もっと水が多くてとても普通の靴では無理だと思います。
谷川岳登山一人旅 予算の目安
今回の旅にかかった主な費用はこんな感じでした。
- 交通費
- 東京から越後湯沢の片道普通乗車券は3,410円、往復割引は使えません。
- 宿泊費
-
土合山の家 1泊2食付き 12,050円〜
私は、2泊4食 おにぎり弁当1回付きで 25,210円でした。 - 体験費
- ロープウェイと展望台までのリフト往復で3,500円ですが、宿の領収書を見せるとお宿割で3,200円に。
登山初心者でも大丈夫!谷川岳を満喫しよう
長年の5つの夢をすべて叶えた2泊3日の谷川岳登山一人旅。
天気予報を見ながら、臨機応変に自分の好みやその時の気分だけに従って楽しめました。
本当に楽しかった!!夢は叶う。また頑張ろう!とエネルギーがわいてくる旅になりました。
この記事が、私と同様に登山初心者だけど谷川岳にいってみたい、という方の参考になれば嬉しいです。
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