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瀬戸内海に浮かぶ香川県の第二の都市、丸亀市。
美しい丸亀城や猪熊弦一郎現代美術館、瀬戸内国際芸術祭も開催される本島といった観光スポットが溢れていますが、丸亀の魅力はそれだけにとどまりません。
丸亀でおすすめしたいのは、ゆっくりと伝統工芸に没頭する「体験以上修行未満」な旅です。
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目次
自分のお気に入りの服が生まれ変わる感動を
丸亀市にある旅籠屋Tonbiii(とんび)では、本藍染と丸亀うちわ作りに挑戦できます。
職人の清水さんは徳島をはじめ、様々な場所で藍の勉強をした方で、「灰汁発酵建て本藍染(※)」を忠実に再現しています。
※藍の葉を発酵させた蒅(すくも)、灰汁、石灰、麩、日本酒を発酵させて染液を作る、江戸時代から続く伝統的な藍染技法
Tonbiiiには藍染の3つの大きな瓶があります。中を覗くと、「藍華(あいのはな)」と呼ばれる発酵した泡が固まったものが浮いています。
中に手を入れてみると瓶によって温度や「ぬめり」が異なり、藍が生きていることを実感しながら体験できるのも大きな魅力の一つです。
Tonbiiiでハンカチやてぬぐい、Tシャツなどを購入し染められますが、自分の服を新たに染め直すのもおすすめです。
綿や麻、シルクなどの自然素材は染まりやすいですが、自然素材以外は染められないというわけではありません。
スニーカーを染めている方もいて、かっこよかったです。
作業場で黙々と服を藍染の瓶に沈め、時間が来たら取り出して絞り、空気に触れさせる。
染めたい色の濃さに合わせて、この作業を繰り返します。
藍染中はとにかく無になれます。凛とした空気の中で一つのことに没頭する時間を味わいましょう。
丸亀うちわ×藍染で、自分だけの一品を作ろう
日本の夏に欠かせない「うちわ」。
日本三大うちわといえば、千葉の「房州うちわ」、京都の「京うちわ」、香川の「丸亀うちわ」が知られていますが、今回ご紹介するのは香川の誇り「丸亀うちわ」です。
江戸時代、金比羅参りのお土産として誕生した丸亀うちわは、一本の竹から柄と骨を作る製法が特徴です。
うちわの絵柄は伝統的なものから現代的なものまで、伝統を守りつつ、進化を続けているのが魅力でもあります。
Tonbiiiでは「丸亀うちわ×藍染」という2つの伝統工芸をかけ合わせた体験ができます。
今回の旅では、蝋燭の「ろう」を使ったろうけつ染めで、唯一無二のソロトリうちわを作りました。
- 体験費
- 持ち込み品の藍染 Tシャツ1枚の場合:5,000円
藍染うちわ体験 2,500円 - 宿泊費
- Tonbiii 1泊素泊まり 3,000円
ゲストハウスTonbiiiでの宿泊もおすすめ
ゲストハウスでもあるTonbiiiでは、本藍染と丸亀うちわ作りの体験を楽しんだ後、宿泊も可能です。
古い民家を改装しているので、施設はやや古めですが、ゲストハウスに慣れている方であれば問題なく利用できます。
Tonbiiiの目の前は港なので、広がる海の眺望を楽しみながらの朝の散歩がおすすめです。
丸亀でしか味わえない一人旅の醍醐味を存分に楽しんでください。
- 住所
-
香川県丸亀市西平山町231-2
住所をコピーする - アクセス
- 丸亀駅駅から徒歩4分
- 営業時間
- 10:00~18:00
- 定休日
- 月曜日
- HP
- https://tonbiii459.base.shop/
- SNS
丸亀の伝統工芸に触れ、心を充電する一人旅を
伝統工芸に集中することで、日々のモヤモヤが自然と整理されたような気持ちになりました。
Tonbiiiの職人、清水さんは風貌が少しいかつく見えたり、ややぶっきらぼうな話し方に感じられたりする方もいるかもしれませんが、心優しいジェントルマンなので、恐れずにフランクに話しかけてみてください。
私はTシャツやジャケットを藍染しましたが、パンツやスニーカーを染める人もいるようです。
自分だけのオリジナルアイテム作りに、ぜひチャレンジしてみてください。
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