無心で土に触れ
のんびり窯元をめぐる旅

【愛媛】陶芸体験と砥部焼窯元巡り!2泊3日オトナ女子の一人旅

【愛媛】陶芸体験と砥部焼窯元巡り!2泊3日オトナ女子の一人旅

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この記事は、こんな方におすすめ!

  • 器を集めるのが好き
  • 無心になれる“なにか”を探している
  • 日本の伝統工芸に興味がある
今回のナビゲーター

愛媛県砥部町へのアクセス

今回の旅の目的地は、愛媛県の中央に位置する、人口約2万人の陶磁器の里・砥部町。
羽田空港から松山空港へ降り立ちました。

松山空港では「みきゃん」がお出迎え。
「蛇口をひねればみかんジュース」で愛媛に降り立った実感が湧きます。

1.松山空港から松山市駅へ

飛行機の到着時間に合わせ、空港リムジンバスが松山市駅まで運行されています。(15分毎に運行)
所要時間:約25分

2.松山市駅から砥部町へ

伊予鉄バス砥部線(砥部大岩橋・砥部断層口行き)で40分程度です。(砥部線は30分毎に運行)

松山市駅から砥部町へは伊予鉄バスで

砥部焼の里、愛媛県砥部町

砥部焼といえば、白磁に藍色で図柄が描かれ、普段づかいしやすい器というイメージでした。
実際に、砥部町のあちこちで目にするモニュメントもどこか清々しく、凛とした藍色に目を惹かれます。

その歴史は約240年と古く、大洲藩九代藩主・加藤泰候(やすとき)公の時代に、藩財政を立て直すため砥石くずを使った磁器づくりを命じたことが始まりだとか。
国の伝統的工芸品で、砥部の山から産出される陶石を原料に作られており、藍色の紋様は「呉須(ごす)」と呼ばれる顔料で濃淡をつけて描かれています。

砥部焼:白磁に映える青・蒼・藍

愛媛オトナ女子一人旅 1日目

1.土に触って無心になりたい!砥部町陶芸創作館でロクロ体験

早速、砥部焼を体験するため「砥部町陶芸創作館」へ。

砥部町陶芸創作館

砥部町陶芸創作館ではロクロと手びねりは1,500円から、絵付けは300円(絵付けする器代は別途料金)から体験できます。

絵付け体験は2日目にすることにして、1日目は「とにかく土に触って無心になりたい!」とロクロ体験・手びねり体験両方をチョイス。
どちらも、砥部町で活動する窯元の方が講師となって教えてくれます。

ロクロ、手びねり、絵付け、3種類の体験ができます。
ロクロと手びねりは要予約なのでご注意を。

スーっと滑らかに、手早く作りあげていく講師のレクチャーを受け、わくわくしながらいざ体験!
しかし、少し力加減を間違えるとすぐグニャリと形が崩れてしまい、早くも見るのとやるのとでは大きな差があることを実感します。

崩れてはやり直しを繰り返すこと30分、ようやく形が出来上がりました。
ビアカップを作るつもりが、ぽってりしたそば猪口のようなフォルムになりましたが、これはこれで愛着がわきます。

シュッとしたビアカップを作る予定が、ほぼそば猪口に(笑)

乾燥しないように水で濡らし、土肌の滑らかさを手に感じながら指先に神経を集中させるロクロ体験。
無心で土に触れ、感性が研ぎ澄まされるような気持ちになりました。

2.心地よい疲労感!砥部町陶芸創作館で手びねり体験

カップを仕上げたら、次は欲張って手びねりも体験。
手びねりはロクロ体験とは違う面白さがありました。

まず、器の大きさの参考として用意されている手びねり用の型に合わせて、丸まった土を伸ばしていきます。
成形するうち無心になるのですが、ロクロと違い土を伸ばすのに力がいるので、心地よい疲労感です。

そうして形ができたら、手作りされたスタンプを使って凹凸をつけ、成形は一旦完成します。

自分で形作った器に絵付けまで施したい場合は、素焼きが終わった後に再度訪問すればOK!
絵付けしない場合は真っ白な焼き上がりになるそうです。

手作りスタンプは、ワンポイントとして使ったり、組み合わせて模様のように見せることもできます。

友人とわいわい作るのも楽しいでしょうが、一人旅だからこそ無心で陶芸に没頭できました。
大人になると新しいことにチャレンジする機会が減りますが、こういうチャレンジも新鮮でいいですね〜!

砥部町陶芸創作館
住所

愛媛県伊予郡砥部町五本松82番地

住所をコピーする
営業時間
9時~17時(入館は16時まで)
定休日
毎週 木曜日(祝日の場合はその翌日)、12月29日~翌年1月3日
HP
https://www.town.tobe.ehime.jp/soshikikarasagasu/shoukoukannkouka/kankou/9/6/1086.html

3.砥部焼と天然温泉を楽しめるお宿「ていれぎ館」

2種類の陶芸体験でたっぷり3時間ほどを過ごした後は、1日目に宿泊する「ていれぎ館」にチェックイン。

この宿には、砥部焼の女性作家グループ「とべりて」がプロデュースした部屋があり、部屋ごとに異なったコンセプトでデザインされています。

今回私が宿泊した部屋は「blue moment」というテーマで、夕方から夜へと移り変わる空の色をイメージしているのだとか。
浴室や洗面スペースにも濃淡の違う藍色の砥部焼があしらわれていて、爽やかな雰囲気です。

夕方から夜へと移り変わる空の色をイメージしたお部屋「blue moment」

また、「ていれぎ館」は、美人湯といわれるpH値8.2の自家源泉の天然温泉を全部屋で楽めるのも魅力。
足を伸ばしてゆったりと温泉に浸かり、心身をほぐせました。

ちなみに、一人にはもったいないほどゆとりあるお風呂です。
ゆったりと温泉に浸かることができるので、ファミリーにもおすすめですよ〜

全室源泉風呂が大きな魅力!
ていれぎ館
住所

愛媛県伊予郡砥部町拾町92-2

住所をコピーする
Check in
16時
Check out
10時
HP
https://teiregikan.jp/
SNS
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愛媛オトナ女子一人旅 2日目

愛媛一人旅の2日目、始まりは朝ごはん!
美味しいパン屋さんがあると教えてもらったので向かいました。

1.「パン屋 晴れの日」で逸品パンモーニング

ていれぎ館から伊予鉄バス(砥部線)で向かったのは「パン屋 晴れの日」
おかず系から旬のフルーツを使ったデザート系まで、自家製酵母を使ったハード系の美味しそうなパンが並び、散々迷ってしまいました。

真っ赤なかわいらしいドアが目を惹きます。
パン屋 晴れの日
住所

愛媛県伊予郡砥部町大南455 1F

住所をコピーする
営業時間
10:00~18:00
定休日
日曜日、不定休 ※SNSにてご確認ください
HP
https://tabelog.com/ehime/A3801/A380103/38012777/
SNS
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2.砥部焼の里で窯元巡り!快適サイクリング

美味しいパンでお腹を満たした後は、「砥部焼伝統産業会館」でレンタサイクルしてまち巡りを開始!
砥部町の中心部にあり、自転車で廻れる範囲に窯元もいくつかあるので、「砥部焼伝統産業会館」を旅の基点にするのはおすすめです。

自転車の鍵にも砥部焼が。藍色一色でもかわいらしい。

早速、町内の陶工たちが手掛けた580枚もの陶板が埋め込まれた「陶板の道」を抜け、砥部町を一望できる「陶祖ヶ丘」へ。 見晴らしのよい丘で一息ついてから、窯巡りをスタートします。

「陶板の道」:町内の陶工たちが手掛けた580枚もの陶板が埋め込まれている
「陶祖ヶ丘」:砥部町を一望できる

まずは、砥部町で最も歴史の古い「梅山窯」へ。

資料館で砥部焼の歴史に触れ、工場見学では陶工の技を間近に見られるほか、敷地内には堂々たる大登り窯もあり、明治から続く老舗窯元の堂々たる存在感です。
売店では、厚みがあり割れにくく、実用陶器として親しまれてきた伝統的な砥部焼を購入できます。

砥部焼の伝統を受け継ぐ「梅山窯」
白磁に自然をモチーフにした躍動感溢れる藍色の紋様の描かれた器が並びます。

「梅山窯」を皮切りに、のんびりサイクリングも楽しみながら気になる窯元をめぐりました。

藍色という枠を越え、華やかに彩られた器たちに心を掴まれる「きよし窯」
モダンで洗練された色使いとデザインにアートを感じる「陶彩窯」
にじみ出るあたたかさが魅力の「すこし屋 松田窯」
フィリピン出身の作家さんのなめらかで華やかな「東窯」

このように窯ごとにまったく異なる作風と買い物を楽しみました。

「ギャラリーshion」では、様々な窯元の器を窯元で買うのと同じ価格で購入できるので、休業日で訪問できなかった窯元の作品を鑑賞したり、砥部焼の買い物を楽しみたい人におすすめです。

砥部焼ギャラリー紫音
住所

愛媛県伊予郡砥部町五本松885-13

住所をコピーする
営業時間
10:00-18:00
定休日
毎週火曜/第三水曜
HP
https://galleryshion.thebase.in/
SNS
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最近では、砥部焼の窯元に若い世代が増えたこともあり、伝統的な技法は守りながらも藍色だけに捉われず、鮮やかな色使いや紋様にチャレンジする陶工も増えているのだとか。
砥部焼の新しい可能性が広がるのは楽しみですね。

3.砥部町ランチは人気のうどん屋さん「ぎやてい」

ランチは地元の人気らしいうどん店「ぎやてい」へ。

かしわぶっかけを注文。揚げ鶏が気前よく盛られ、コシのあるうどん麺で満腹に!

ボリューム満点の「かしわぶっかけ」
ぎやてい
住所

愛媛県伊予郡砥部町宮内1404-1

住所をコピーする
営業時間
11:00~14:30
定休日
月曜日(祝日の場合は営業します)
HP
https://s461600.gorp.jp/

うどんランチの後は地元で親しまれている銘酒「初雪盃」の蔵元にも立ち寄りました。
自分のお土産選びも楽しい!

銘酒「初雪盃」の蔵元※※
いろいろ目移りしつつも、自分へのお土産ゲット!
「初雪盃」直売店 蔵元
住所

愛媛県伊予郡砥部町大南400番地

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営業時間
10:00 ~ 17:00
定休日
5月~10月:水・木曜日、11月~4月:木曜日、いずれも祝日の場合は営業、年始(元日~2日)
HP
https://www.hatsuyukihai.jp/
SNS
  • Facebook

4.想像以上の楽しさ!砥部町陶芸創作館で絵付け体験

午後からは、1日目にも訪れた「砥部町陶芸創作館」で絵付け体験。

これがのっけからとても楽しかったんです。
というのも、まずは絵付けする陶器を選ぶのですが、その種類が豊富でどれも惹かれるものばかり。

コーヒーカップや角皿、平皿、ゆのみなど定番の食器類はもちろん、時計や表札にもできそうな陶板、花を挿す輪立など、変わりダネもあります。
私は1250円の6寸皿に絵付けしました。
※絵付け体験は300円(絵付けする器代は別途料金)

かなり種類が豊富なので選ぶのも楽しい!

いざ筆を入れるとなると「何を描こう?」となりそうですが、日本の伝統的な紋様集や柄のガイドブック、実際の絵付け見本などがあるのでアイデアが広がりますよ。
いつの間にかまた無心で描き、完成!

絵付け体験スタート!
無心で絵付けした6寸皿。この色が藍色に変化すると想像すると…ああ、待ち遠しい!

絵付けした器は、約1カ月で手元に届くそうです。
どんな仕上がりになっているのか、待つ時間も楽しみです!

砥部町陶芸創作館
住所

愛媛県伊予郡砥部町五本松82番地

住所をコピーする
営業時間
9時~17時(入館は16時まで)
定休日
毎週 木曜日(祝日の場合はその翌日)、12月29日~翌年1月3日
HP
https://www.town.tobe.ehime.jp/site/sousakukan/

5.女子一人旅にスイーツは欠かせない!「ジュタロウ」で絶品ケーキ

砥部焼観光センター「炎の里」の隣にあるカフェ「ジュタロウ(Jutaro)」

お店に入るとすぐにショーケースに、フルーツをふんだんに使ったケーキが鎮座しています。
店内にカウンター席はないですが、広めの空間にテーブル席がいくつかあり、ランチからカフェタイムまで楽しめるお店です。(結構混んでることが多いそう)

フルーツパフェが一番人気らしく、メニューも充実。
パフェに惹かれつつも、パフェを頼むほどお腹が空いてなかったので、黄桃か白桃か迷った挙げ句、黄桃のケーキを注文。

黄桃の甘みとカスタードの甘みがマッチしてて美味しい!
実は、ミニパフェも時間限定でやっているらしく、そっちにも次はチャレンジしたいなぁ…

砥部町の人気のカフェ「Jutaro」
黄桃丸ごと使ったケーキ!美味しかった〜
ジュタロウ(Jutaro)
住所

愛媛県伊予郡砥部町千足359

住所をコピーする
営業時間
11:00〜17:00(16:30L.O) ※ネタ切れの場合は早めに閉店します
定休日
第2木曜日
SNS
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6.松山市での一人夜ごはんは居酒屋「茜家」

2日目の夜は松山市へ移動し、松山市内のホテルにチェックイン。
夜ご飯は地元の人が通っていそうなお店にいきたいと探し、カウンター席があって一人でも入りやすそうだった居酒屋「肴と飯 茜家」へ。

明るめの内装で清潔感がある店内。
瀬戸内の旬のものから定番ものまで、1つ1つ大将が厨房で仕上げてくれるのを見ながらしっぽり楽しめます。

すごい話しかけられる雰囲気ではなく、話しかければ話してくれるといった感じで、ほどよく自分の時間を楽しみたい人に向いているお店でした。

しっぽり一人で飲みたい方にもおすすめの居酒屋です。
肴と飯 茜家
住所

愛媛県松山市二番町3-8-2 第2スズランビル 1F

住所をコピーする
営業時間
17:30~23:00
定休日
日曜・祝祭日
HP
https://tabelog.com/ehime/A3801/A380101/38006055/

地域に根付く伝統工芸に触れる旅、愛媛オトナ女子一人旅〜

たっぷり砥部焼の魅力に触れた2日間、ディープで楽しかったです。


最終日の3日目は、道後温泉で立ち寄り湯を、松山の「海の玄関口」として栄えた三津浜でレトロな街並みを楽しみ帰路につきました。

地域の文化や暮らしの中で育まれてきた伝統工芸に触れ、とことん体験した今回の旅。
無心に作った砥部焼のビアカップとお皿を見る度、「また行きたい」とうずうずしそうです。

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おわり

最後までご覧いただきありがとうございました!

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