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この記事は、こんな方におすすめ!
- 非日常の空間を味わいたい
- ヨーロッパ風の建物が好き
- 壮大な規模の歴史的建造物が見たい
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目次
赤坂離宮は現役の迎賓館、多くの世界のVIPをもてなす場
港区・元赤坂にある「迎賓館赤坂離宮」
外国から国王や首脳などの賓客が日本を訪れた際に、会談やおもてなしの場として現役で使われている迎賓館です。
報道などでも目にすることが多いこの建物ですが、実は一般公開しているのです。
参観できる場所は「本館」「庭園(主庭および前庭)」「和風別館」の3つのエリアに分かれています。
一度に3か所を見学することはもちろん、本館と庭園だけ、和風別館と庭園だけというコースも選択可能です。
ただし、和風別館の見学はガイドツアー方式となっているため、事前予約が必要です。
今回、せっかくなら和風別館も見学したいと迎賓館のHPをのぞいてみたところ、残り1名枠あり、直前の日程にもかかわらず予約を取れました。
こういうのも一人行動の嬉しいところですね。
チケット料金は「本館」「庭園(主庭および前庭)」「和風別館」をすべて見学すると2000円、「本館」「和風別館」のいずれかと「庭園」なら1500円、庭園のみなら300円です。
入り口正面、チケット売り場のすぐ横にある建物の2階に、無料で利用できるコインロッカーがあります。
見学に不要なものは預けて、身軽になって出発しましょう。
壮大な規模のため、屋外を歩く時間は長くなります。
暑さ対策や水分補給対策も、しっかりと準備していくのがいいと思います。
建物の歴史を知ろう:東宮御所から迎賓館へ
迎賓館赤坂離宮はかつて徳川家の屋敷があった場所に建っています。
その広大な敷地の一部が皇室に献上され、明治42年(1909年)に「東宮御所」として建設されました。
当時の一流建築家や美術工芸家が総力を上げて建築した洋風宮殿建築で、昭和天皇や上皇様がお住まいになったこともあるそうです。
戦後に皇室から国へ移管され、国立国会図書館や東京弾劾裁判、東京オリンピックの組織委員会などで、使用されました。
テレビのニュースに映ることも多かったので、印象に残っている方も多いのではないでしょうか。
外観だけでなくつくりもしっかりしていて、壁厚は最も厚いところで180センチ、薄いところでも56センチもあるそうです。
建て替えの案もありましたが、昭和の大改修を経て、外国の賓客を迎える「迎賓館」として生まれ変わりました。
外国の賓客をもてなす迎賓館ということもあり、和風別館も建てられ、昭和49年(1974年)に現在の迎賓館が誕生しました。
2006年から2008年にかけて、大規模な改修工事が行われ、工事が終了した2009年に国宝に指定されました。
今も現役で、国王や首脳など外国からの賓客が訪れた際に、会談やおもてなしの場として使われています。
2016年からはゲストを迎える時以外は一般公開されています。
2024年は開館50周年を記念し、特別なイベントが開催されます↓
国宝本館と主庭の魅力を満喫
迎賓館本館は地上2階、地下1階建て、延床面積は約1万5000㎡という広大な建物です。
東京23区で唯一の国宝建築でもあります。
本館は、首脳会談やおもてなしの場として、現役で使用されている4つの部屋を中心に見学できます。
本館の中は撮影もスマホ操作もNGなので、スマホやカメラはカバンにしまいましょう。
撮影できる場所だとつい撮影に必死になってしまいますが、禁止となると、観ることに集中できて新鮮な時間でした。
豪華絢爛な室内の様子は、港区観光協会HPに素敵な写真が多数紹介されています。
国賓気分に浸りながら館内を巡りました。
過去に訪れたVIPの写真パネルが飾ってあるので、すごい場所に来ているのだということを実感しました。
各部屋に説明ボランティアの方がいるので、お話を聞くのもおすすめです。
歴史的な出来事を聞きながらの見学は、より感慨深く感じますね。
館内は順路に沿って進みます。
本館への再入場はできないため、1箇所ずつ、じっくり楽しみながら進むのがおすすめです。
本館見学の所要時間は1時間程を見込んでおけばゆっくり観れると思います。
本館の見学の後は主庭に向かいます。
お庭の中心には立派な噴水が。
本館、正門、この噴水は2009年にも国宝に指定されました。
噴水が国宝に指定されるのはとても珍しいそうです。
訪れた日はお水が透き通っていてとても綺麗でした。
本当に暑い日でしたが、屋外にも休憩スペースが多数設けられていました。
無理せず涼みながら見学できて、とてもよかったです。
和風別館の見学は予約制で、予約時間までまだ少し余裕があったので、前庭にて本館の全景を眺めつつ休憩してみました。
キッチンカーでアイスコーヒーとクッキーを購入し、パラソルの下で涼みました。
豪華絢爛な本館を眺めながらのカフェタイムは、まるで別世界で、東京都心にいるとは思えない不思議な時間でした。
パラソルの下にはアフタヌーンティーセットを楽しむ方々が多数いらっしゃいました。
調べてみると、「迎賓館の前庭でアフタヌーンティー」というサービスが!
1セットが2名分なので一人ではちょっと厳しいですが、どなたかと行く機会のある方は利用してみても楽しそうです。
ただし、要予約ということなので、興味のある方は事前に調べて予約をしてくださいね。
迎賓館赤坂離宮:和風別館「游心亭」で日本文化を満喫
時間になったので、和風別館見学ツアーの集合場所へ。
この日は猛暑日だったので、涼しい室内で迎賓館についての概要の説明を聞いてからスタートです。
前半で書いた迎賓館の説明の多くは、この時に教えてもらったものです。
「日本を訪れた賓客に、洋館だけでなく日本文化も体感してほしい」と1974年に建てられた和風別館「游心亭(ゆうしんてい)」
金沢市生まれで帝国劇場の設計も手がけた谷口吉郎氏により設計されました。
和風別館も、一部写真OKのスポットもありましたが、基本的に撮影NGなので注意してください。
猛暑日ということで通常と異なるコースでの見学でした。
前庭を横切り、和風別館の正面玄関から入ります。
猛暑日コースだけの特典として通常なら撮影できない和風別館の玄関を特別に撮影させてもらいました。
賓客の方々は車で移動し、この玄関から中に入るそうです。
和風別館から眺めるお庭は撮影OKでした。
春には紅白の梅の花が咲き誇り、絵巻物のような景色が広がるそうです。
ぜひその季節にも見学に訪れたいですね。
訪れた日は、緑が美しい季節でとても綺麗でした。
お庭の池は室内の天井に水の「ゆらぎ」を映し出すために作られたそうです。
このゆらぎを存分に楽しむなら冬の晴れた日がおすすめとのこと。
太陽の高度が低くなるため、部屋の奥の方の天井までゆらぎが映り込み、とても綺麗だそうです。
「ゆらぎは綺麗だがせっかくのお庭に鯉がいないのは」と指摘したのは田中角栄氏。
その意向を受けて、建築当時は20センチの水深しかなかった水盤を、最大80センチの深さの池に改修し、鯉を入れたそうです。
和風別館は一見の価値あり!本館とは違う見ごたえのあるツアーでした。
迎賓館を訪れる際は、事前予約をして和風別館のツアーも申し込まれることをおすすめします。
帰りは本館の全景を眺めつつ、正門から外に出ます。
正門の手前にはお土産屋さんもあります。
ここでしか手に入らない限定グッズも多いということで、記念品が欲しい方は是非立ち寄ってみてください。
- 住所
-
東京都港区元赤坂2-1-1
住所をコピーする - 営業時間
- 本館・庭園(主庭及び前庭)10:00~17:00(本館最終受付16:00)
※和風別館は予約時間に準ずる - 定休日
- 毎週水曜日は休館日(水曜日以外にも接遇等による非公開日あり)
公開予定が未定の期間もある為、事前に必ず公開状況を要確認。 - 料金
- (1)本館・庭園(主庭及び前庭)1,500円
(2)和風別館・本館・庭園 2,000円
(3)和風別館・庭園 1,500円
(4)庭園 300円
※和風別館は要予約 - HP
- https://www.geihinkan.go.jp/zh-tw/akasaka/
- SNS
迎賓館赤坂離宮で壮大な建物と歴史を感じよう!
時代が大きく移り変わる中で国の威信をかけ、当時の建築、美術、工芸界の総力を結集し建てられた迎賓館赤坂離宮。
今も外交の舞台として活躍する豪華な建築は、歴史ファン、建築ファンでならずとも一度訪れてみたいスポットです。
せっかくなら和風別館の見学も予約して訪れるのがおすすめですが、本館やお庭だけでも十分見ごたえがあると思います。
ぜひ訪れてみてください。
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