冬の上高地を17キロ踏破!穂高連峰の絶景に出会うシニア一人旅

冬の上高地を17キロ踏破!穂高連峰の絶景に出会うシニア一人旅

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約1年前、乗鞍高原で人生初のスノーシューを体験。あの感動が忘れられず、今回は冬の上高地に挑戦してきました。

リトルピークスさんの「上高地スノーシュー1DAYツアー」に参加しましたが、今年は暖冬で雪が少なく、スノーシューではなくブーツでの歩行に。
それでも17キロ、24,000歩の道のりを歩ききれたのは、日々のトレーニングの成果かな。

天候に翻弄されながらも晴天の上高地で絶景を満喫した一日をお伝えします。

この記事は、こんな方におすすめ!

  • 冬の上高地に挑戦してみたい方
  • 一人旅でスノーツアーの参加を検討している方
  • 公共交通で行ける冬の絶景スポットを探している方

上高地スノーシュー 1DAYツアー

約1年前の乗鞍高原スノーシューツアーでもお世話になったリトルピークスさん。今回は「上高地スノーシュー 1DAYツアー」を予約しました。

1.料金

ツアーの最少催行人数は2名ですが、1名となった場合でも2名分の料金を支払えば催行可能とのこと。
私は2名分払うことになっても構わないですと申し込みましたが、当日は他にも参加者がいらっしゃったので結果的に1名分で済みました。

  • ツアー料金:9,500円(リピート割引)
  • レンタル料:1,200円(今回はブーツのみ)
  • 障害保険:200円
  • お弁当:600円
  • 合計:11,500円

※価格はすべて2025年12月時点のものです。

2.所要時間

約8時間(朝8時〜夕方16時ごろ)
ツアーには宿からの送迎が含まれており、宿泊していた休暇村乗鞍高原を7:45に出発、ツアー後は白骨温泉の宿まで送っていただきました。

休暇村乗鞍高原の外観
ツアー前日に宿泊した休暇村乗鞍高原。ここからツアーが始まります

直前の予定変更が功を奏す

当初予約していた日が、近づくにつれ雨予報に。
冬の上高地ツアーは雨天中止。直前にリトルピークスさんから「雨天だと中止になってしまいますが、どうされますか」と連絡をいただき、電話で相談しました。

翌日に変更できるか確認したところ、ガイドさんを探してくださり、無事変更が実現。宿も変更できたので、急遽予定を組み直しました。
結果的に晴天の上高地を楽しめたので大正解!
冬山は天候次第。スケジュールに余裕を持つことが大切ですね。

良心的で感動したキャンセルポリシー

リトルピークスさんの対応で特に心強かったのが、キャンセルポリシーです。

リトルピークスHPより:
「キャンセル料一切なし!お客様のご都合で当日にキャンセルすることになってもキャンセル料は頂きません。天候、体調、道路状況、どんな理由でも適用されます」

天候が読めない冬山だからこそ、このポリシーは安心感につながります。
またシニア旅では、体調が万全でない場合に無理をしなくて済むことがとても大切。当日の体調次第で判断できるのは、心強いポイントでした。


ツアー当日の流れ

7:45.宿を出発

ガイドさんが宿まで迎えに来てくださいました。この日のツアー参加者は、シンガポールからの5人と、私を含めた日本人2人の計7名。英語と日本語で2つのグループに分かれてツアーがスタートしました。

スノーシューをする気は満々でしたが、ガイドさんから「今年は雪が少なく、スノーシューは重いだけになってしまいます」とアドバイスをいただき、ブーツのみのレンタルに変更。

今季新しく導入されたSORELのブーツを借りました。なんと私が初めて足を入れる人に!とても暖かくて快適でした。

車で釜トンネルの入り口へ向かいます。

SORELブーツ
今季導入されたばかりのSORELブーツ。暖かく、長時間の歩行でも快適でした

9:10.釜トンネルを歩き始める

釜トンネルの入口で入山届を記入し、いざ歩き始めます。
トンネルの登り坂が想像以上にきつくてびっくり!バスで通ったときは平坦だと思っていましたが、約11%の斜度が1,300m続くとのこと。
ガイドさんから旧釜トンネルのことや上高地の歴史を聞きながら、ひたすら登りました。

9:40ごろ、釜トンネルの出口に到着。次の上高地トンネルとの間は雪崩が多い場所とのこと。上高地トンネルは2016年7月に開通したそうです。

9:50、上高地トンネルの出口に到着しました。

釜トンネル入口 上高地トンネル出口
約11%の斜度が1,300m続く釜トンネル入口(左)と上高地トンネル出口(右)

10:00.冬の上高地へ

冬の上高地に到着し感激!焼岳や穂高の山頂がちらりと見えましたが、油断は禁物。足元に注意しながら慎重に歩き続けました。

昨日の雨が夜に凍って、あちこち滑りやすくなっていました。10時すぎ、雪のある道に入るため、ゴム製の滑り止めをブーツに装着。ガイドさんのはしっかりした爪のあるアイゼンですが、レンタル品は爪が短いため、くれぐれも注意するよう指導を受けました。

「景色を楽しんだり、写真撮影は必ず止まって行うこと。ながら動作は絶対にやめてください」
この言葉を何度も繰り返されたことで、冬山の厳しさを実感しました。

10:30.大正池ホテル到着

冬季トイレ(ぼっとんトイレ、無料)で休憩。スノーシューやアイゼンは必ず脱いで利用します。1ヶ所しかないため、グループで訪れると待ち時間が多く発生することもあるそうです。

10:40.大正池到着

穂高の方は雲が多くあまり見えませんでしたが、白い焼岳を大正池越しに見ることができてテンションアップ!
しばらく景色を眺めていると、前穂高、明神岳の上の方が見えてきました。思わずシャッターを切ります。

大正池と焼岳
大正池越しに見る焼岳。静寂に包まれた冬の上高地らしい風景

遊歩道を歩き始めると、動物の足跡がたくさん。ガイドさんが「これは猿、これはウサギ、これは鹿」と教えてくれました。
鴨もたくさんいて、「ガイドをしていて、こんなにたくさんいるのを見たのは初めてです」とガイドさんも驚いていました。

細い橋を慎重に渡り、赤い柳の木や「笑顔の木」と呼んでいる木を教えてもらいながら、ゆっくり歩きました。

上高地の遊歩道 雪
真っ白な雪の遊歩道。動物の足跡を辿りながら、静寂の森を歩きます

11:50.梓川河畔到着

梓川河畔に到着すると、浚渫工事をしている様子が見えました。閉山中の人の少ない時期にさまざまな工事が行われているのだと知り、上高地を楽しませていただけることに感謝の気持ちがわきました。

梓川と焼岳
冬の澄んだ空気の中、梓川沿いを歩く

穂高連峰の稜線が見えてきて感激。12:10ごろ上高地バスターミナルに到着しました。
さらに歩いていると、点々とした足跡があり、「これはテンの足跡ですよ」と教えてもらいました。

12:30.河童橋到着

雲の合間に穂高の稜線が見え隠れ。それでも少しでも見えると本当に嬉しい気持ちに。
後ろを振り返ると焼岳が綺麗に見えていて、またまた感激しました。天気のよい日に来れてよかったと感謝の気持ちでいっぱいでした。

冬の河童橋
河童橋越しに見る穂高。雲の合間に稜線が見え隠れ

12:40.昼食休憩

小梨平キャンプ場の方で昼食休憩。お弁当を開けると、ぎっしり詰まっていました。持参した粉末のポタージュスープと一緒に美味しくいただきました。

前回のスノーシューツアーでカップラーメンを持参し、スープをすべて飲み干す必要があって後悔したので、今回は弁当とインスタントスープにして大正解でした。

上高地 弁当
冬の上高地でのお弁当。雪景色の梓川と山々を眺めながら

河童橋を過ぎてしばらく行くと、小さなポツンとした「山の日」の碑がありました。教えていただかないと気づきません。

車道を歩いていると、川向こうのホテルの屋根からすごい勢いで氷の塊が落ちるのが見えてびっくり。あの下にいたら命はないでしょう。ガイドさんと一緒でなければ、こうした危険も知らずに歩いていたかもしれません。

さらに進むと猿を発見。一匹だけかと思いましたが、よく見るとたくさんいて、木の上にもいっぱい。
「猿のなる木がありますよ」とガイドさん。本当に猿がなっていました(笑)

上高地 木の上の猿たち
木の上に猿がたくさん。冬の上高地は野生動物の世界でもあります

14:10.再び大正池へ

車道を外れて大正池の方に戻ってくると、雲はありますが、穂高の稜線が午前中よりも見えていて興奮!
鴨もたくさんいて、頭を水に突っ込んでいる様子がとてもかわいい。刻々と山の姿が変わり、明神岳、前穂高、釣り尾根、少し西穂高も、奥穂高も見えてきました。

今日一番の絶景だとしばらく景色を堪能しました。青空に白い山が映えて、本当に素晴らしい。ただただ見入っていました。

大正池から望む穂高連峰
午後の大正池から望む穂高連峰。午前中より雲が晴れ、山々の姿がはっきりと

名残惜しいですが、また歩き始めます。
大正池ホテルを過ぎて東電の取水口あたりまで戻ってくると、さらに山がよく見えるように。
西穂高、奥穂、前穂、明神岳と全部見えています。涙が出そうになりました。

ここでシンガポールからのグループと合流し、一緒にアイゼンを外して歩いていると、ガイドさんから「後ろを振り返ってください。ここで今日の見納めですよ」と声をかけられました。
振り返ると、まだ穂高連峰が全部見えていて、しっかりとサヨナラすることができました。

大正池から見る穂高連峰全景
西穂高、奥穂、前穂、明神岳が一度に。この瞬間に出会えたことが、この旅の最高の思い出です

16:00.ツアー終了

釜トンネルの出口まで下りをひたすら滑らないように注意して歩き、気がつくと足がガクガクでした。
シンガポールからのファミリーの15歳と12歳の子供たちと同じスピードで歩くことができて、ちょっと満足。

出口にリトルピークスさんの車が迎えに来てくれて、ブーツとポールを返却。預けていた荷物を受け取り、白骨温泉湯川荘まで送っていただきました。
道はほぼ凍っていて、とても神経を使って歩き続けました。17キロメートル、24,000歩。でも歩き通すことができたし、若い人にもついていけて満足でした。


冬の上高地は自己責任の冬山

釜トンネルの入山者への注意書きにはこうありました。
「上高地は冬季閉鎖期間となっており、冬山です。毎年雪崩や落石が発生する場所があり危険を伴い、入山者は自己責任を原則とする冬山登山であることに留意してください。」

天候の急変もありますし、危険だという認識が大切だと感じました。今回も、ガイドさんと一緒でないと危ないと思う場面が何度もありました。
ガイド付きツアーは必須です。

釜トンネル入口の注意書き
冬の上高地は自己責任の冬山。必ずガイドと一緒に

アクセス・持ち物

1.アクセス

ツアー前日は休暇村乗鞍高原に宿泊しました。松本駅14:46発の上高地線に乗り、新島々駅で乗り換えてバスで休暇村乗鞍高原へ16:23着。
※冬季はバスの本数が限られます。事前に時刻表確認を。

2.持ち物

私はスキーウェアを基本に用意し、サングラスとゴーグルを持参。好天だったのでサングラスを使用しました。
昼食は弁当をお願いし、インスタントのポタージュスープを持参しました。

ホームページの持ち物にヘッドランプとあったので、「昼間のツアーでも必要ですか?」と質問したところ、「釜トンネルはおそらく灯りがついていると思いますが、念のためライトがある方が安心です。ヘッドランプでなくても手持ちの懐中電灯で問題ありません」とのことでした。
うっかりしていましたが、上高地に入るにはトンネルを通らないといけないので、ライトは必要でした。


日々の体力づくりが、冬の上高地を楽しむ鍵

乗鞍でのスノーシュー経験を経て挑んだ、冬の上高地。日々の体力づくりのおかげで、17キロの道のりをしっかり楽しむことができました。

ただし、冬山は決して甘くありません。必ずガイド付きツアーで、安全第一で臨んでください。
冬の上高地で出会った静寂と、穂高連峰が全部見えたあの瞬間は、今でも心に残っています。

雨予報で一度は諦めかけた旅が、予定変更によって最高の一日になりました。柔軟に対応することも、一人旅の醍醐味かもしれません。
また頑張れます!

▼ツアー予約:リトルピークス公式サイト

▼乗鞍高原スノーシュー体験記:シニア一人旅で人生初のスノーシュー!60代で見つけた冬山の新しい楽しみ方

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