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ごきげんよう!
ロストバゲージは全力で回避したいソロトリメンバー、ヤマダイクコです。
事故の予防や防犯など、どんなに対策をしても旅(トラベル)にトラブルはつきものですね。
「ロストバゲージ(ロスバゲ)」は、空港で預けた荷物が行方不明になるトラブル。
2013年8月のスウェーデン一人旅でのロストバゲージの顛末(てんまつ)を自戒の念を込めつつお送りします。
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目次
国際便、40分で乗り継げるかな?
2013年夏、仕事を調整すれば5連休が取れそうだったので、5日間のスウェーデン旅行を計画しました。
日本からスウェーデンへの直行便はないので、いずれかの空港を経由することになります。
海外旅行は直行便しか使ったことがなく、乗継便は初めて。
タイパ&コスパ重視で比較検討した結果、ヘルシンキ空港(フィンランド)で乗り換えることにしました。
【出発空港】成田11:00発→【乗継空港】ヘルシンキ15:20着/16:00発→【到着空港】ストックホルム15:55着(現地時間)
※ヘルシンキ空港での乗換時間は40分。
いよいよ出発の日、成田空港に向かう途中、乗り換える予定の駅で不穏な雰囲気が漂っていました。
駅員に確認すると、近くの駅で事故があり運休、別の路線を案内されました。
不安な気持ちで電車に揺られながら、「逆に、厄落としになったのかも」と思いました。
甘かった。
成田空港に着き、チェックインカウンターでスーツケースを預けました。
摩耗した車輪がチャームポイントの黒いソフトキャリーは、10年近く様々な場所に一緒に出掛けた大切な「旅の仲間」。
運ばれていくスーツケースに心の中で「またね」と念じました。
手荷物は貴重品を入れた赤のショルダーバッグ一つだけ。
身も心も軽くなり、初めて訪れる北欧に夢を膨らませながら空港内を散策しました。
成田空港から約10時間20分の空の旅。
ヘルシンキ空港に到着、なるべく早く通過したい入国審査は大混雑、しかも進みが遅い列に並んでしまい焦りました。
何度も時計を確認し、搭乗時刻が近づくにつれ冷や汗ダラダラ。
やっとのことで通過、パスポートを手に早足で搭乗口に向かっていたら、空港内に日本語のアナウンスが響き渡りました。
「最終搭乗時刻となりました。ストックホルム行き、ヤマダイクコ様~!」
フルネーム呼び出しをスタートの合図にダッシュ!
旅の恥は掻き捨てとはいいますが、空港で全力疾走は恥ずかしすぎる(しかも走るのが遅い)。
日本人女性2人組が目の前を走っていたので、後を追いました。
息を切らせて座席に座るとすぐに飛行機が動き始め、あっという間に離陸。
滑り込みセーフ!
(機内の皆様、本当に申し訳ありませんでした。)
無事ストックホルム空港に到着し、のんびり手荷物受取所に行きました。
ぼんやり待っていると、ファッションショーのように、あるいは回転寿司のように多種多様な荷物がターンテーブルに流れてきました。
周囲の人たちが自分の荷物をピックアップしていきます。
荷物が少なくなるにつれ人もまばらになり、やがてターンテーブルが止まりました。
あたりが静かになりました。
私の、スーツケースが、ない。
しばし茫然と立ち尽くしました。
が、突っ立っていてもどうにもならないので、近くのカウンターで問い合わせることにしました。
スウェーデンに来て、いきなりつまずいてしまった。
言葉は知っていたけれど、まさか自分がロストバゲージにあうなんて。
動揺しつつ窓口の前の列に並びましたが、頭の中は妙に冷静で「スーツケースがない」って英語でどう言うんだっけ?などと考えていました。
暇つぶしに見回すと、空港の手荷物カートに大量の荷物を載せた女性がすぐ近くに立っていました。
それから、小さな男の子が2人。
兄はふらふらと右に行こうとし、弟は左に行こうとしています。
子どもたちに「離れないで!」と注意しているのを見守りつつ、「お母さん1人で大変だな」と考えていたら女性と目が合いました。
挨拶をすると、不安そうな表情で話しかけられました。
「あの……この列は荷物の検査ですか?」
「荷物にトラブルがあった人の列です……」
女性ははっとして、それからほっとした顔になり、子どもたちを連れて出口へ歩いて行きました。
お母さんに幸あれ!
英会話というハードル
中学校レベルの英語力×久々の英会話×長距離移動の疲労で集中力&思考力低下。
係員に滞在先を聞かれましたが、口で説明できそうにありません。
そこで、カウンターの上に自作の旅ノートを出しました。
ホテル周辺の地図を貼ったページを開き、住所や電話番号の書き込みを指差しました。
「Perfect!」
係員が微笑みました。
「パーフェクト!(ニコッ)」じゃねぇよ!
肝心の荷物が届いていないんだよ!
メンタル崩壊一歩前だったのでキレそうになりましたが、奥歯を噛みしめてこらえました。
今度はラミネート加工された飲食店のメニュー表のようなものを提示されました。
紙面には、スーツケースやスポーツバッグ、リュックサックなどの写真がたくさん載っています。
自分の荷物に近い形のスーツケースの写真を指差しながら、形や色、サイズなどを伝えました。
※スーツケースの写真を撮っておけばよかったかもしれません。
やさしい英語でゆっくりと説明してもらいましたが、内容は1/3程度しか理解できませんでした。
どうやら、滞在期間が短いためストックホルムで受け取れない可能性もあるようです。
係員も私も、現時点での最善は尽くした。
礼を言ってから駅に向かい、ストックホルム中央駅行きの特急に乗りました。
文字通り、カバン一つで海外旅行かと、自嘲的に考えながらぼんやりと車窓を眺めました。
でも、カバン一つの海外旅行も、アリ、なのか?
スーツケースに入っていたのは着替え程度だから大丈夫。
とりあえずパスポート、現金、クレジットカードは手元にあるんだから大丈夫。
いや、大丈夫にも限度があるだろ。
身軽すぎるだろ。
乗り換え40分は無謀だった。
人間が走ってギリギリ飛行機に乗れたんだから、荷物が間に合わなくて当然だと猛省しました。
どんなに自分で自分を慰めても、励ましても、心にぽっかり空いた穴は埋まりそうにありません。
一方で、ホテルで洗濯するとしても、替えの下着と靴下が欲しい(予算が許せばTシャツも)などと現実的な問題についても検討し始めました。
同行者がいないから、トラブルは一人で解決しなければならない。
でも、同行者を巻き込むことも、気を遣わせることもなくてよかった。
ストックホルムの街を散策
ホテルにチェックイン、大きな喪失感を抱えたままベッドにダイブ、大きなため息をつきました。
いやいや、落ち込んでいる暇はない!
夏の北欧は日が長いとは聞くけれど、お店が開いているうちに下着とご飯を買いに行かねば!
駅チカのお店が多いエリアのホテルだが、せっかくストックホルムまで来たのだから街並みが見たい、距離感を体感したい。
外国の知らない道を歩くのは刺激的で、海外旅行の実感が湧いてきました。
だんだん楽しくなってきて、ヴァーサ公園まで歩きました。
大好きな「長くつ下のピッピ」の作者、アストリッド・リンドグレーンがかつてこの公園の近くに住んでいたそうなのですが、広々として開放感があり、緑が美しい公園です。
サッカーの練習をする子どもたちや、エクササイズをするグループなど、スポーツを楽しむ人たちが見えました。
中央駅方面に引き返し、デパートでウィンドーショッピングを楽しんでいたらMUJI(無印良品)の商品を発見(2013年当時)。
日本で馴染みのあるサイズ表記を見たら、ほっとして涙が出そうになりました。
感動の再会!
散策から戻ると、ホテルのフロントで声を掛けられました。
ホテルマンが笑顔で黒いスーツケースを運んできました。
私にとっては、どんなに高価なブランドバッグよりも価値のあるスーツケース!
会いたかった!
フロントの人たちに、何度も「Thank you!」「Tack!」と言いました。
※Tack(タック):スウェーデン語で「ありがとう」の意。
まさかこんなに早く、いや、なんでホテルに届いたの?
どういうルート?
配達のシステムについては謎が深まるばかりですが、終わりよければすべてよし!
いや、まだ旅は始まったばかりだ!
色んなことがありすぎてテンションは乱高下、すっかりくたびれてしまいました。
甘いもので癒されたい。
初めての北欧旅行とスーツケースの到着を祝いたい。
客室のデスクに、コンビニで買ったカップケーキと牛乳のボトル(北欧デザインのパッケージがかわいい)を並べました。
マグカップにコーヒーをいれ、牛乳をたっぷり注いで一人で乾杯。
満ち足りた気分でカップケーキにかぶりつきました。
強烈な甘味に身震いしました。
この激甘カップケーキ1個で、牛乳1リットル飲める。
それからというもの、旅をより楽しくするため(余計なストレスを減らすため)、次の2点を気をつけるようになりました。
①時間に余裕を持たせて予定を組もう!
飛行機の到着が遅れることもあります。
待ち時間も旅の一部として楽しもう。
②手荷物に着替えを1セット入れておこう!
アクシデントの際に、慌てて買いに行かなくてもすみます。
ノーモア、ロストバゲージ!
それではごきげんよう、よい旅を!


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